コーラは多くの人に親しまれている炭酸飲料であり、飲食店でも多くのお店がドリンクメニューに採用しています。
しかし、コーラには派閥があります。コカ・コーラとペプシコーラです。どちらも米国の企業による製品ですが、もちろん味も違い、その好みは分かれます。
企業同士も激しく覇権を争っており、それが100年以上も続いているというのはあまり知られていません。
今回は飲食店の定番ドリンクである、コカ・コーラとペプシの違いについてご説明いたします。
コカ・コーラVSペプシ
63.8%(658票)を獲得したコカ・コーラ派が、全国的に優勢な結果となった。コカ・コーラ派の方が多かったのは47都道府県のうち、なんと42か所(同票の地域も含む)。ボトルのラベルと同じ赤色に、日本が染まった。
一方のペプシ派は36.2%(374票)止まり。地域別で見ても、コカ・コーラ派を上回ったのは、愛知・大阪・奈良・香川・沖縄の5か所だけ。しかも、5か所ともに数票差の大接戦で、ペプシ派はなんとか意地を見せた形だ。
出典 https://j-town.net/2019/01/18270532.html
2019年ごろ全国の日本人1,000人を対象に行われたユニークなアンケートの結果をご紹介します。やはりというべきか、コカ・コーラ派が多いことがわかりました。しかし想定以上にペプシが善戦したのではと感じる方も多いと思います。「ペプシの方がパンチがあるから好き」などの意見がありました。
対象人数が少ないので、この結果だけで総合的な判断はできませんが傾向としては大いに参考になるでしょう。
コカ・コーラ
コカ・コーラの始まりは、1880年ころのアメリカジョージア州にある薬局でした。コカというコカイン成分が含まれた植物を使い、飲み物の研究を行っていた薬剤師ジョン・S・ペンバートン博士が生みの親と言われています。
欧米で盛り上がった禁酒運動の煽りを受け、博士は1886年にコカ・コーラを完成させました。このとき、本来は原液を水で割って出すはずが間違えて炭酸水で割って提供。これが意外にも好評で、コカ・コーラは炭酸割りになったといわれています。
もちろん今ではコカインは含まれていませんし、コカ・コーラ社は名前の由来を否定しています。コカ・コーラはあくまで語感の良さから名付けられたということになっています。
ペプシ
ペプシが誕生したのは、コカ・コーラの誕生から10年以上経った1898年と言われています。ペプシもコカ・コーラと同様に当初は薬として開発されました。薬剤師だったキャレブ・ブラッドハムが、消化不良の薬として開発しました。
後発のペプシですが、キャレブ・ブラッドハムの名前から「ブラッドドリンク」と呼ばれ、薬局で販売されていました。その後、原材料のコーラナッツと消化酵素のペプシンからペプシコーラと名前を変更しています。
コカ・コーラとペプシの違い
1929年の世界恐慌をきっかけにコカ・コーラとペプシの戦いが本格的に始まりました。なんとペプシはコカ・コーラよりも容量が多く、安い値段で販売し始めます。そしてこれが見事に成功します。
その後、コカ・コーラはペプシの中国進出を潰したり、ブラジルの工場を閉鎖に追い込んだりと攻勢を仕掛けます。お互いの会社を貶すようなCMも出るなど、文字通り争いは泥沼化。最終的には消費者の時代に合わせたニーズをうまく汲み取ったコカ・コーラが、シェア争いを制しています。出荷量ではコカ・コーラの方がペプシの2倍と大きく差がついています。
https://www.gourmetcaree.jp/kanto/
まとめ
飲食店の定番ドリンクである、コカ・コーラとペプシの違いについてご説明いたしました。一時はペプシ人気がコカ・コーラを上回り、売上でも上回った時期がありましたが、すぐに逆転されています。
味については完全に好みが分かれており、ペプシの方が味にレモン感があると言われていますが、成分的にはほぼ一緒です。
両ドリンクの違いは、会社の経営方針や販売戦略の面で最も際立っていると言えるでしょう。