グルテンフリーがいま、急速に広まっています。元々はアレルギーの人向けのものでしたが、最近では健康志向の方も取り入れるようになったからです。この中で、最も注目されているのがグルテンフリーである米粉です。
飲食店でも米粉をメニューに取り入れる飲食店が増えてきています。今回は、小麦粉に代わると言われているグルテンフリーについてご紹介いたします。
グルテンフリーとは
グルテンフリーとは、グルテンを一定レベルで含まないという意味で、一般にはグルテンを含む食品を摂取しない食生活のことをいいます。
グルテン(gluten)とは、小麦や大麦・ライ麦などに含まれるたんぱく質の一種で、小麦の場合、グルテニンとグリアジンという2種類のたんぱく質が絡み合ってできたものです。小麦粉は水を加えてこねることで、2種類のたんぱく質が結びついて粘弾性のある網目構造を作るため、この性質を利用して、パンやケーキ、ピザやパスタ、お菓子などが作られています。
出典 https://www.kenmin.co.jp/be-fun-labo/be-fun-labo06
グルテンフリーとは、小麦や大麦・ライ麦などに含まれるたんぱく質の一種グルテンを含まない食事のことをいいます。グルテンフリーの食事は小麦粉と比較して、食後の血糖値の急上昇が押さえられたり、食事の摂取カロリーが減ったりします。
グルテンフリーブーム拡大の背景
グルテンフリーは、従来アレルギーの患者食としての位置付けでした。しかし2002年頃より、米国で、健康志向層も含めたグルテンフリー市場が拡大。FDA(米国食品医薬品局)がグルテンフリー表示の規則案を提示した2007年頃から、グルテンフリー食品が注目されました。
その後、有名スポーツ選手やモデル、インフルエンサーが取り入れたことで、欧米で一大ブームとなりました。
グルテンフリーである米粉の魅力
簡単にとろみをつけれるため使いやすいく、ホワイトソースなどもヘルシーで簡単にできる米粉。ケーキなどスイーツに使用するとしっとり、滑らかさを出すことができるほかには何が魅力的なのでしょうか。
もっちりした食感
米粉で作られたパンや麺は非常にもっちりとしており、日本人が好きな食感です。味にくせがないため、各種調料や食材との相性にも優れています。そのため色々な調理に使えます。
低吸油でヘルシー
米粉は小麦粉よりも油の吸収率が低いです。そのため天ぷらや唐揚げを米粉で揚げると、サクサク感が長く持ちます。油の吸収率は米粉が 21%、小麦粉が38%と言われています。小麦粉と異なりダマにならないので、粉をふるう必要もありません。調理が簡単で、でき上がった料理や加工食品は、ほんのり甘い風味になります。
また米粉は、アミノ酸のバランスにも優れています。参考までにアミノ酸スコアは米が65、小麦は41程度です。
米粉の課題
現代は小麦粉での調理が当たり前となっているので、乾燥に弱いこと、吸水性の違い等、米粉の扱いに戸惑う事は多いです。素材に問題はありませんが、米粉の調理に関する慣れや知識が必要です。
https://www.gourmetcaree.jp/kanto/
まとめ
小麦粉に代わると言われているグルテンフリーについて、ご紹介いたしました。
米粉が世界のトレンドになる可能性も0ではありません。
ただ家庭での扱いが難しいという側面があります。そのため今後よりブームが拡大すると、美味しいグルテンフリーのメニューをおく飲食店は、多くの方のニーズに応えることができるでしょう。