お客様から注文時に何回も同じことを聞き返されると「私の声小さいのかなと」と少し気になってしまいます。大きい声を出したくてもうまく出せないのが悩み、という方は案外多いのではないでしょうか。
実は、相手に伝わるよく通る声というのは訓練次第で誰でも習得することが可能です。これは決して、生まれつきの声量だけの問題ではないのです。
今回は声量に悩んでた方必見、飲食店の接客で通る声を出すコツについて解説いたします。
よく通る声とは
声量の大きな人ががなり立てるような声を出すと確かによく聞こえはしますが、あまり心地よいものではありません。しかし、テレビのアナウンサーのような芯のある声は決して無理をしていないのに、喧騒の中でもしっかりと聞こえます。これがよく通る声です。
通る声というのは、手軽にできるトレーニングを積むことで誰でも出せるようになります。ここではその方法もご紹介します。
よく通る声を出すには
よく通る声もいろいろな種類があり、アナウンサーレベルとなると修練が必要ですが、多くの場合そこまで極める必要はありません。
大抵の声が通らないという悩みを抱える方の場合は、発声の仕方がちょっと間違っているだけなので、その部分を正すだけで飛躍的に聞き取りやすくなります。
最も簡単な方法は、普段より声をワントーン高くしてみることです。コツとしては頭のつむじに意識を向け、頭頂部から発声しているイメージで声を出すことです。顔の向きを少し上向きにすることも大事です。声を高くすると明るく聞こえる効果もあるため、接客時のお客様の印象も向上するはずです。
お腹に力を入れて発声する
こちらは少々訓練が必要な方法となります。喉から大きな声を出すと通りが悪くなります。発声の際は、お腹に力を入れて声を出す「腹式呼吸」を意識しましょう。腹式呼吸は歌手の発声方法としてよく知られています。カラオケで歌が上手いと言われる方は自然と習得している場合が多いです。
練習方法としてはオペラ歌手のような歌い方を意識し、発声してみるといいでしょう。胸が上がり、喉が開く感覚がつかめればOKです。また人は誰でも寝ているときは腹式呼吸となるため、仰向けになり感覚を掴むことも大切です。腹式呼吸ができていると、発声後にお腹が筋肉痛になるので、チェックしてみましょう。
最初の言葉を強めに発声する
声量が小さくても最初の言葉を強めに発声することで、お客様に伝わるような声となります。「ありがとうございました」の「あ」を強調するなどです(あくまで違和感のない程度に)。こうすると声が通りやすくなるだけでなく、強弱がつくため相手に聞き取りやすくなります。また言葉を短く区切り発声することも大切です。
たとえば「17時から18時までビール半額です。いかがでしょうか」は、「17時から18時まで」「ビール半額です」「いかがでしょうか」と区切ることを意識してください。文章を区切らないでだらだら長く喋ると、いくら聞き取りやすい声だとしても、お客様には伝わりづらいので注意するようにしましょう。
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まとめ
飲食店の接客で通る声を出すコツについて解説いたしました。
相手に声がしっかり届くかは、声量は実はそれほど関係がなく、声の通りや発音、そして話し方のほうが重要だということがわかって頂けたかと思います。
そして声の通りやすさより、お客様の目を見てしっかり話すほうが何倍も大切ですので、こちらの心がけも忘れないようにしましょう。