飲食の求人に応募し、採用されたものの「給料がなかなか上がらない」と悩みを抱えている方はかなり大勢いらっしゃいます。
景気の動向や店舗の売り上げといった、外部要因のせいで給料を上げられないというお店側の事情であることも確かにあります。
しかし、お店側としても従業員の能力を見極めるのは難しく、従業員側が正当な評価を得ていないとするケースも多々あります。
これを解決する一つの方法が、資格です。
有資格者はそれを所持しているだけで、実力を示せます。お店側としても能力を判断しやすく、双方にとってメリットが大きいのです。
今回は、飲食店従業員がキャリアアップや給料の上昇に繋げることができる、飲食の資格についてご説明致します。
頑張っている従業員に報いたい
飲食店のオーナーは、優秀な従業員に正当な対価を支払いたいと思っています。つまり、頑張ってくれている従業員に長く働いてほしいので、キャリアアップや給料を上げる相談にも積極的に応じたいと思っています。
しかし、優秀や頑張っているというのは極めて主体的で、店主側、従業員側でも認識に差が出生じることが少なくありません。お店側では、しっかり昇給基準を設けていたりしますが、これも従業員の頑張りを正当に評価できているとは言い難いケースが多く、トラブルの元にもなっています。
これを解決できるのが従業員の能力を可視化できる、資格なのです。
飲食の資格や検定
飲食関係の資格は数多くあります。ここでは実用的ものなど一部をピックアップしてご紹介します。
ソムリエ
ワインの知識や技術を生かし、ワイン提供のサービスを行う資格です。「ソムリエ」資格の過去7年(2015年~2022年)の合格率は、31.3%で難易度が高い資格試験です。
ソムリエ資格を持っている従業員がいるというだけで、お客様のお店への信頼が上がるので、取得メリットは非常に大きいです。
日本ソムリエ協会認定資格と、全日本ソムリエ連盟認定資格の2つの民間資格があります。
日本ソムリエ協会が認定するソムリエ資格には、3年以上の職務経験が必要になります。
ワインエキスパート
ワインの品質判定を行なうための知識や技術を、日本ソムリエ協会が認定する資格です。
ソムリエは実務経験が必要となりますが、ワインエキスパートは資格試験に合格すれば取得できるので未経験でも取得しやすい資格です。しかし「ワインエキスパート」の合格率は平均38%前後。ソムリエよりは難しくないものの、簡単に取得できるわけではありません。
ふぐ調理師
毒がある魚「ふぐ」の調理などの取扱いをするために必要な資格です。
各都道府県で実施される試験に合格して取得できますが、都道府県をまたいでの調理はできないので、新たに資格取得の必要があります。名称は、「ふぐ調理師」「ふぐ包丁師」など、都道府県ごとに異なります。
カフェプランナー
カフェの仕事をするための知識や技術に対し、日本カフェプランナー協会が認定する資格です。
1級から4級まであり、各級ともに筆記試験と実技試験があります。
4級はコーヒーや紅茶の入れ方、器具の正しい使い方が問われますが、1級では店舗プロデュースの知識が認定されます。
フードアナリスト
食の分析、評価などを行なう日本フードアナリスト協会による資格です。
食品メーカーなどと協力して、商品開発やレストランの評価、飲食店のサービスの改善を目的とした調査を行う業務があります。注目度の高い資格です。
https://www.gourmetcaree.jp/kanto/
まとめ
キャリアアップや給料の上昇に繋げることができる、飲食の資格についてご説明しました。
資格は多ければ多いほど転職時にも非常に役に立ちますので、積極的に取得していきましょう。