味が良いだけではなく、健康や美容にも良いと評判のオリーブオイル。
産地としてはイタリア、スペイン、ギリシャ、チュニジア、トルコなどの国があげられます。また、あまり知られていないかもしれませんがヨーロッパだけでなく、サウジアラビアやアフガニスタン、インド、オーストラリア、日本などでも生産されており、乾燥している地域なら、世界中どこでもオリーブオイルは作られていると言えそうです。
その中でも産地として特に有名な国がイタリアとスペイン。オリーブオイル生産量世界第1位はスペイン、2位がイタリアです。
今回は産地として知名度が突出している、イタリア産とスペイン産オリーブオイルのそれぞれの特徴や違いについてご説明致します。
オリーブオイルの種類
オリーブオイルは大きく分けると3つに分類することが出来ます。
- バージンオリーブオイル
- 精製オリーブオイル
- オリーブオイル
これらの選別の基準は酸度です。オリーブの成分の1つ「遊離オレイン酸」の割合のことを指します。遊離オレイン酸の割合が少ないものほど酸化しにくく、上質なオリーブオイルといえます。
一般的なバージンオリーブオイルであるエクストラバージンオリーブオイルは、酸度は0.8以下でフルーティーな味わいが特徴。オリーブオイルの中でも最も上質なオイルです。
オリーブオイルで馴染み深いのは、ピュアオリーブオイル。酸度は1.0以下。200℃くらいまでの高温に耐えられるので調理用として選ばれています。
イタリア産オリーブオイル
オリーブオイルの生産量は世界第2位ですが、他の国とは比べものにならないほどのオリーブの品種が栽培されているイタリア。オリーブオイルと言えばイタリアを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
現在でも地域ごと、生産者ごとに品質を競っており、バラエティの豊かさでイタリアの右に出る国はないと言われています。実際、イタリアのオリーブオイルと言っても様々な味や風味があり、ひとことで表すことはできません。
イタリアのオリーブ最大の産地として有名な南部では、オリーブらしいフルーティな味と風味があり、パスタ料理などによく合います。古い歴史と確かな品質の中部ではフレッシュな香りとピリッとくる強い辛みがあり、こちらは肉料理や豆料理に合います。味で選ぶならば、マイルドな味が好みの方はプーリア州のオリーブオイル、少し癖のある味が好みの場合はトスカーナ州のオリーブオイルがいいでしょう。
スペイン産オリーブオイル
オリーブオイル生産量世界第1位のスペイン。スペインのオリーブオイルはイタリア産に比べバラエティに欠けるところはありますが、決して負けているわけではありません。限定した品種で高い生産性と安定した品質を目標として作られています。スペインのオリーブオイルの特徴は、風味豊かなまろやかな味です。
そのため産地や品種による特徴がそれほど強くないオリーブオイルとなっています。南部アンダルシア、北部カタルーニャ地方が産地として有名です。有機農法で作られたアンダルシア産エクストラ・バージン・オリーブオイルなど、フルーティーな風味が濃く、上級者向けの特徴的なオリーブオイルもあり、こちらの特徴も一概に決めつけることはできません。
美容や健康にも良い
特に注目したい成分はオレイン酸。肌のハリやツヤなどに美肌に関係する皮脂は、半分ほどがオレイン酸でできているからです。
オリーブに含まれるビタミンE、ビタミンA、ポリフェノールは抗酸化作用が高く老化を防ぐ効果があります。オリーブを摂取することで、アンチエイジングにつながると言われています。
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まとめ
イタリア産とスペイン産オリーブオイルそれぞれの特徴や違いについてご説明しました。
オリーブオイルの味は、産地地域の食文化と関係が深いです。イタリア産オリーブオイルが世界的に人気があるのは、「先にイタリア料理が世界中に広まった」からと言われています。オリーブオイルの原産国で探すなら、どの国のお料理がお好きかを目安に探すことをおすすめします。