お笑い芸人、歌手、グラビアアイドル―。芸能人というカテゴリーでもそれぞれジャンルが違いますが、共通していることがあります。
それは、なぜか未経験者なのに飲食店経営を始めがちという点です。大抵の飲食店経営者はアルバイトや下積み期間を経て自分の店を開業しますが、芸能人は未経験に近いまま開業に至るケースが多いです。
これはなぜでしょうか。
芸能人が相次いで飲食店経営を始める理由についてご説明致します。
知名度を生かせる
飲食店経営において最も苦労するのが集客です。しかし芸能人であれば既に知名度のある方が多いので、ネームバリューがそのまま集客に繋がります。
また飲食店は単価がそこまで高くないので、誰でも気軽に来店することができます。テレビは老若男女問わず様々な人が見ているため、飲食店であれば多くの来店が期待できます。
飲食店開業はそれほどハードルが高くない
飲食店は、食品衛生責任者の資格と初期投資の資金があれば、基本的には特別な資格や経験がなくても開業できます。このため他の業種に比べて参入しやすいのです。芸能人に飲食店経営が人気なのは、これが理由の可能性もあります。
もちろん、自分で接客したり料理を作りたくて飲食店を開業する芸能人も中にはいます。しかし実際は、本業の節税対策や、サイドビジネスとしての「名義貸し」も多いのが現状です。
考え方が独特
飲食店経営はもちろん誰もが成功するという訳ではありません。芸能人が開業した飲食店の多くはスタートダッシュこそ成功しますが、その後客足が伸び悩むというケースが後を絶ちません。
理由としては複数ありますが、注目される分、飽きられるのも早いということでしょう。豊富な下積み期間がある人であれば新たなアイディアで廃業を回避できる可能性がありますが、これを飲食業未経験の芸能人に望むのは少々酷です。
しかし、芸能人の飲食店経営は難しく、大半が数年のうちに廃業しているという事実は、実は芸能人の方もよくわかっているのです。それでも多くの芸能人が飲食店経営を始める理由は「考え方が独特だから」という理由で説明できます。
そもそも、一般人と同じ思考回路ではないからこそ芸能人になれているのです。特にリスクについての考え方は大きく異なる場合が多いです。データ通りに行動するのではなく、ときには果敢にリスクも取りに行く人が多い印象。「成功したい」という思いも人一倍強いです。
困難な壁にもあえて立ち向かう―。芸能人が飲食店経営を始めたがる一番の理由ではもちろんありませんが、このような野心もまったくないわけではないでしょう。
お客様に喜んでほしい
飲食店経営であれば誰でも気軽に来店できます。つまり、画面の向こうからでは伝えることが難しい感謝の気持ちを面と向かって伝えることができるのです。
実際、ファンの方への恩返しを理由に飲食店を立ち上げる方も多いです。
芸能人は人気商売です。その人気を長年維持することは非常に難しく、相当なサービス精神が要求されます。
このサービス精神は飲食業にも通ずる所があります。「お客様の喜ぶ姿が見たい」という純粋な気持ちで飲食店経営の道を選ぶ方も珍しくありません。
https://www.gourmetcaree.jp/kanto/
まとめ
芸能人が相次いで飲食店経営を始める理由についてご説明致しました。
芸能人にとって異業種であり、多くの困難が予想されるだろう飲食業界。そこに果敢に立ち向かうチャレンジ精神は多くの人が見習うべきところかもしれません。