バーテンダーへ就職・転職を考えている方は、まずバーテンダーが働いているバー等に勤務し、そこで接客の仕方や、お酒作りのテクニックを覚えていく。これが一人前のバーテンダーになるための一般的な方法です。
しかし、バーで働く前にバーテンダーとしての技法等を学んでおきたいという勉強熱心な方や、バーで働くつもりはないけど知識だけでも身に着けておきたいという方もいるでしょう。今回はそんな皆様のためのコラムです。
初心者でも知っておきたいカクテルの技法と作り方について、分かりやすくご説明します。
バーテンダーの代表的な技
カクテルの作り方は主に4つに分けることができます。「ビルド」、「ステア」、「シェイク」、「ブレンド」です。
「ビルド」はグラスに直接材料を注ぎ混ぜる作り方で、道具も不要です。
「ステア」はバースプーンやマドラーなどでかき混ぜて作る方法です。こちらはただかき混ぜるだけでなく、専用のミキシンググラスに素材を注ぎかき混ぜたあと、別のグラスに移し提供します。
「シェイク」は、バーテンダーの動作で最もおなじみの技法といえます。カクテル専用のシェーカーに材料を注ぎシェイクする技です。「ブレンド」は、ミキサーを使い材料をかき混ぜる方法です。欧米ではブレンダーと呼ばれることが多いためか、このような呼称となっています。
ちなみにカクテルといえばシェーカーのイメージが強いですが、実はシェイクは四つの作り方のひとつにすぎないのです。
技法で味が変わる
信じられないかもしれませんが、同じ材料でも技法の違いで味が変わります。
カクテルの材料には混ざりやすいものと混ざりにくいもの、混ぜすぎると色が変わってしまうものなどいろいろな種類があります。お酒やフルーツの風味がカクテルでは重要ですが、この風味も混ぜ方によりかなり味や香りに違いがでます。
例えば「シェイク」はアルコール度数が高いお酒を空気と混ぜ合わせ、まろやかにする効果があるとのことです。また、混ざりにくい材料をしっかり混ぜることにも適しています。
「ステア」では、美味しいカクテルを作るために最も大事な工程は「冷やす」ことです。少しでもぬるくなるとぼんやりした味になってしまいます。材料はもちろんのこと、グラスもしっかりと冷やしておくことで、きりっとした味わいを楽しむことができます。
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おいしいフルーツカクテルの作り方
準備
女性にも人気のフルーツカクテルは初心者でも美味しく作ることができます。生の果物を丸々潰し、ウォッカ、シロップを加えます。果物はみかん、レモン、キウイが潰しやすくおすすめです。シロップの代わりに蜂蜜を入れても美味しいです。
作り方
1.クラッシュアイス等、なるべく細かい氷を用意します。バーではアイスクラッシャーで氷を細かく砕きますが、自分で作る場合は布巾等に氷を包み、すりこぎなど硬いもので叩いて作ります。
2.グラスに、刻んだフルーツを入れ、すりこぎで潰します。
3.1で作った氷を入れ、ウォッカ(お好み)、シロップ(5ml程)も注いだ後、バースプーンで混ぜます。用意できる場合はまろやかな味わいが楽しめるので、シェイカーで作ってみるのもおすすめです。
まとめ
初心者でも知っておきたいカクテルの技法と作り方をご説明しました。
今回、ご紹介したのは代表的な技法についての説明ですが、まだまだバーテンダーの世界は奥が深く、探求のしがいがあります。
少しでも興味を持った方は、ぜひ、バーテンダーの飲食求人にご応募してみましょう。