「フレンチに行きたい」と彼氏・彼女や友人に言われると、少しドキッとしてすぐさま財布の中身を確かめたくなるものです。これはフレンチ=高級と言うイメージが頭に沁みついているからこそでしょう。
しかし、和食にも庶民的な料理から高級なものまであるように、フレンチも料金帯にはそれなりに幅があります。
その代表格が「ビストロ」や「ブラッスリー」です。
今回は、この両者の違いやフレンチについてご説明致します。
ブラッスリーとは
ブラッスリーはビール主体で食事もできるお店のことです。ビストロよりもカジュアルで大衆的な居酒屋という印象です。
ブラッスリーという名称は「ビール醸造所」を指します。フランスではビールを飲むお店といったイメージで、お酒メインで行くお店と言えるでしょう。
ビストロとは
ビストロは小レストラン等を指し、定食屋、居酒屋と訳されます。19世紀後半にパリに登場した名称で、ロシア語の「速く(料理を出せ)」が由来というのが俗説です。
このことから分かるように、ビストロはカジュアルに食事を楽しめる一般的な食堂と思って頂ければ間違いありません。
ちなみにビストロの格上にあるのがレストラン。レストランというと記念日などに利用するお店を指しますが、ビストロは違います。フランスの現地の人たちが日常的に使うお店であり、家庭的なフレンチを味わえます。
日本ではビストロ=食堂ではない?
ビストロは食堂、ブラッスリーは大衆居酒屋ということは分かって頂けたかと思います。しかし、日本では少々事情が異なるので、ここではその点についてご説明致します。
日本では名称通りではない
少し混乱するかもしれませんが、日本ではレストランという名前の家庭的なお店も多数ありますし、ビストロという名の高級店もあります。
なぜこのようなちぐはぐな形になったのかは諸説ありますが、より多くのお客さんを自店に呼ぶためにはどうすればいいのか、試行錯誤した結果だと思われます。
自店に格を付けたいと思うお店はレストランを名乗り、あからさまに高級店と見られたくないと思うお店はビストロを名乗ることもあったでしょう。また現地フランスでもこの区分は厳密ではなく、名称通りではないことに深い意味はないと思われます。
お酒が飲めなくても大丈夫
ビストロはワイン、ブラッスリーはビールというイメージが強いですが、どちらもアルコールを必ずしも注文しなければならないというわけではないとのことです。
ただ、無料の水だけというと居心地が悪い時もあるかもしれません。そのときは無理にジュースを注文するのではなく、炭酸水やミネラルウォーターを注文することをおすすめします。
お店選びは下調べ必須
特に日本では「ビストロだからカジュアルでOK」などと原則に従って行動すると困惑する場面に出くわすでしょう。場合によってはドレスコードありのお店もあるからです。そのため下調べは入念に行いましょう。
これはお店に食事に行くときだけでなく、就職や転職を希望する方々にとっても同じ事が言えます。
ビストロやブラッスリーというイメージだけで就職すると、接客の仕方もメニューも店名の印象と違い、戸惑ってしまうからです。
事前に求人情報をしっかりチェックすることが大切です。
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まとめ
「ビストロ」と「ブラッスリー」の違いについてご説明致しました。フレンチに限らず、外国の料理については名前通りの格付けの印象と異なる場合が多々あるので、特に転職などを希望している方は気を付けましょう。