ピザ、パスタ、アクアパッツァ等、イタリア料理は日本人にも広く親しまれている料理です。
イタリア料理の歴史は古く、古代ローマ時代までさかのぼります。すでにそのころからイタリアの人々の食に対するこだわりが強かったというから驚きです。
なんと古代ローマではすでにコース料理が確立していました。前菜、メインディッシュ、デザートに分けて食べていたとのこと。「ガルム(古代ローマの魚醤)」といった万能調味料もあり、食にかけるこだわりが分かります。
ちなみにイタリア料理とはイタリアの郷土料理の集まりのこと。地域それぞれで食材や調理法が異なります。
今回はイタリアの地域ごとの料理の特徴をご紹介致します。
イタリア北部
ベネチア、トリノ、ミラノがある北イタリア。アルプス山脈に近いため冬の寒さと湿度の高さが特徴で、酪農が盛んに行われています。
寒波をしのぐために体を温める必要があるので、バターやチーズを大量に使った料理が多いです。米、生パスタ、きのこ、牛などをよく使い、煮込み料理や肉料理が多めです。
ゴルゴンゾーラやボロネーゼなどは、この地方の料理です。ドルチェは、パンナコッタやティラミスが人気。ミラノ風ピザは生地が薄くトッピングも様々です。
イタリア中部
ローマやフィレンツェなど、観光地としても人気の高い都市が集まるイタリア中部地域。地中海性の温暖な気候に恵まれているためオリーブの生産が盛んな地域です。 北部と南部に挟まれた土地柄、両方をいいとこ取りしたような料理が多くあります。
温和な気候に加え地域によって海や山があります。海や山の幸に恵まれている地域、オリーブ栽培、牧畜がさかんな地域もあるのです。
カルボナーラ、アマトリチャーナというパスタが有名。トルテッリーニは、リングのような形が特徴のパスタで、伝統料理の1つです。
キアーナ牛という、トスカーナ産牛肉を用いた、ロース・ステーキは塩と胡椒で外側を焼き、レアで頂きます。ドルチェは、アーモンドの入ったビスコッティがあり、ローマ風のピザは生地が薄く、食べやすいです。
イタリア南部
イタリア南部は、冬は温暖で雨が多く夏は暑く乾燥する典型的な地中海性気候です。イタリア南部の海岸一帯の気温は7月には25度を超えます。
ナポリやパレルモなどがあり、南イタリアの料理は、素材を活かしたさっぱりしたものが豊富です。太陽にも恵まれており、野菜・果物の栽培や漁業が盛ん。料理にはトマトやオリーブオイルをふんだんに使います。またにんにく、唐辛子、魚介類、羊などがよく食材として用いられます。
アクアパッツァ、ペペロンチーノは、この地方の料理。ピザはかつてのイタリア王妃マルゲリータのナポリ訪問を歓迎する為に作られたと言われています。王妃はピザを大変気に入り、自らの名を冠したと言われています。
日本のイタリア料理
日本にイタリア料理が持ち込まれたのは明治時代で、そのころにはイタリア人シェフによるお店があったと言われています。
日本で最も親しまれているイタリア料理といえばパスタとピザでしょう。そして実はナポリタンは日本独自のメニュー。イタリアの「ナポリ」とは一切関係のないスパゲティです。このようにイタリア料理は日本で独自に発展し、全国各地に根付いています。
https://www.gourmetcaree.jp/kanto/
まとめ
イタリアの地域ごとの料理の特徴をご紹介致しました。イタリア料理はそれぞれの地方ごとに食材はもちろんメニューも異なります。
併せて地域の歴史も理解することで、転職時の面接等にもきっと生きると思います。