パティシエは洋菓子職人のことだと広く知られていますが、ショコラティエはどのような職業かご存じでしょうか。
なんとなく語感のイメージからお菓子職人の一種であることはイメージできるかと思いますが、まだまだ多くの人に周知されておらず、職種への理解が進んでいないのが現状です。
今回は最近何かとTVや雑誌等で目にするショコラティエについてご説明するとともに、パティシエとの違いについてもお話させて頂きます。
ショコラティエとは
ショコラティエとは、洋菓子職人の中でも「チョコレートを使ったお菓子の専門家」なのだそうです。
チョコレートは、私たちが思っている以上に、とってもデリケートな素材。
ちょっとした調理環境や加工法によっても、まったくといっていいほど味や見た目(色や艶ですね)が変わります。
だからチョコレートの歴史や素材の特性に誰よりもくわしく、そして調理と加工を専門とする職人さんが必要なんです。
それが、ショコラティエと呼ばれる仕事なのです。
出典 https://www.kyoto-seikagijyutsu.ac.jp/blog/weblog/archives/31
ショコラティエは必須資格や免許はありませんが、多くは製菓専門学校を卒業後に専門店へ就職し、目指すのが近年は一般的です。
チョコレートに関する、より高度な知識にプラスして洋菓子全般の知識も必要となります。
パティシエとは
パティシエ(patissier)とは「菓子製造人」を意味するフランス語です。
女性は「パティシエール」と呼ばれることもあるのだそうですが、一般的には男女区別なく菓子職人という意味で「パティシエ」が使われています。日本では2000年前後からパティシエという言葉が使われるようになって、主に「スイーツ」や「デザート」を作る職人の意味になっています。
出典 https://www.ikusei.ac.jp/blogs/patissire2/
パティシエもショコラティエ同様、必須資格や免許はありません。最近は製菓専門学校や料理学校の製菓コースで知識等を学んでから就職する方が増えていますが、未経験でも求人に応募可能です。
ただし、「製菓衛生師」「菓子製造技能士」は、就職や転職の際に一定の技能の証明となったり、開業する場合に必要になったりと、取得していることが望ましい資格です。
パティシエとショコラティエの違い
分かりやすく説明すると、パティシエの中でもチョコレート作りに特化した技術や知識を要する方のことをショコラティエといいます。
パティシエはチョコレートも含めて、すべての洋菓子を芸術のように作り上げるプロ。
ショコラティエは、扱いがむずかしいとされている、チョコレートだけを専門にしたプロ中のプロということになります。
ショコラティエも学生の間はパティシエと同様の授業を受ける場合が多いですし、一般的な洋菓子の知識や技術も必要。「製菓衛生師」「菓子製造技能士」といった資格の取得が望まれるのもパティシエと同じです。
ショコラティエは同じ洋菓子職人の中でも、より深い専門性が求められる仕事です。決してチョコレートに関する知識だけを勉強すればいいという訳ではなく、パティシエ同様、洋菓子に関する幅広い知識と技術が求められます。
https://www.gourmetcaree.jp/kanto/
まとめ
パティシエとショコラティエの違いについてご説明しました。
ショコラティエを目指す方はまず菓子製造全般を学び、その後ショコラティエが働く専門店に就職することをおすすめします。