アルバイト、派遣スタッフ、正社員というように飲食店では多様な働き方を選択できます。
正社員として一つの飲食店で働くだけではなく、アルバイトとして複数の店舗を掛け持ちして働くことでも新たな学びがあります。
およそ一般的に給与や待遇面が魅力的なのが正規雇用の正社員、自分の都合の良い時間に働けるのが非正規雇用のアルバイト等です。
今回は正規雇用である正社員にスポットを当て、メリットやデメリットをお話します。
正社員として働くメリットとは
給料
●労働契約法第9条、第10条
(就業規則による労働契約の内容の変更)
第9条 使用者は、労働者と合意することなく、就業規則を変更することにより、労働者の不利益に労働契約の内容である労働条件を変更することはできない。ただし、次条の場合は、この限りでない。
第10条 使用者が就業規則の変更により労働条件を変更する場合において、変更後の就業規則を労働者に周知させ、かつ、就業規則の変更が、労働者の受ける不利益の程度、労働条件の変更の必要性、変更後の就業規則の内容の相当性、労働組合等との交渉の状況その他の就業規則の変更に係る事情に照らして合理的なものであるときは、労働契約の内容である労働条件は、当該変更後の就業規則に定めるところによるものとする。ただし、労働契約において、労働者及び使用者が就業規則の変更によっては変更されない労働条件として合意していた部分については、第十二条に該当する場合を除き、この限りでない。
アルバイトや派遣社員は主に時給制です。働けば働くほど給料がアップするメリットがありますが、会社の経営状態が悪化するとすぐにシフトを減らされ、給料も減ってしまうなど安定性には欠けます。
正社員も景気の影響は受けますが、労働契約法第9条、第10条の社員にとって不利益となる変更(不利益変更)により給料、特に基本給の減額は簡単にはできないようになっています。
非正規雇用に比べて正社員は安定していると言われている理由です。
福利厚生
福利厚生も、正社員とパート・アルバイトで差が生まれる部分です。
近年は正社員と同様の権限や業務内容、労働条件で働いていれば、福利厚生の待遇も同じようにするべきという流れになっていますが、企業が独自に設定する社員寮、家族手当等の福利厚生は、正社員のみを対象としている場合も多いです。
福利厚生の中には夏期休暇や年末年始休暇などの季節休も含まれます。時給制のアルバイト雇用では休むと給料が発生しないので、この点も大きいです。
社会保険
正社員の場合、勤め先の会社が社会保険の対象となっていると、決められた労働時間を働くことで、自動的に対象となります。しかし、パート・アルバイトで勤務時間が少ない場合は対象になりません。
社会保険に加入していれば、失業しても失業手当がもらえたり、将来的にもらえる年金の金額も増えたりします。
正社員のデメリット
残業が増える
残業代がつくと所得が増えますが、身体的・精神的なストレスが増すデメリットも増す可能性があります。
一時的であれば問題ないのですが、業務量が日ごとに増え、所定労働時間内に終わらないという事態になる可能性もあります。
責任ある仕事を任される
自分の仕事だけで完結していた働き方と異なり、疲労を感じることも増えます。その分成果をあげると大きく評価されやりがいとなりますが、大きなプレッシャーに弱い方の場合、多大なストレスとなることがあります。
転勤や異動あり
支店や支社がある企業は転勤の対象になります。業務の幅が広がるというポジティブな面もありますが、必ずしも本人の意向に沿った異動になるとは限りません。
https://www.gourmetcaree.jp/kanto/
まとめ
飲食店の正社員で働くメリットとデメリットをご紹介しました。正社員はパート・アルバイトと比較すると責任が増える分、待遇面で様々なメリットがあることが分かります。
正社員はあくまで雇用形態の一つです。働き方は自身のライフスタイルや将来設計に合わせ、よく考えて選びましょう。