繁華街にひっそりと佇むお店に入ると流れるジャズ。美しい夜景とカクテル。間接照明に照らされ輝くグラスを眺めたり、会話を楽しみながらお酒を嗜む人々の憩いの場―。
こんなところが一般的なバーのイメージでしょうか。お酒を飲める場所は自宅を含めたくさんありますが、やはり時間を贅沢に使いながらバーで飲むお酒は格別です。
バーにはバーテンダーがいて、個別の注文に合わせてお酒を作ってくれます。バーテンダーに憧れたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回はバーテンダー資格の取得方法について分かりやすくご説明致します。
バーテンダー資格について
バーテンダーには様々な種類があります。今回はバーテンダーの資格の中でも最もメジャーな日本バーテンダー協会(NBA)を説明します。
この検定試験には以下の4つの試験があります。これらは実務経験の長さによって受験できる検定が異なるのです。
・NBA認定バーテンダー資格証書
・NBA認定バーテンダー技能検定合格証書
・IBA認定インターナショナル・バーテンダー資格証書
・NBA認定マイスターバーテンダー称号証書
これらを取得すると一定の技術レベルが証明され、就職・転職時に有利になります。
バーテンダー資格試験概要
NBA認定バーテンダー資格証書
1年以上の実務経験があり、支部長が会員と確認した満20歳以上の方が受けられます。
試験は支部長による面接試験を年2回、春秋に実施します。
NBA認定バーテンダー技能検定合格証書
協会在籍3年以上、実務経験5年以上の会員でNBA認定バーテンダー資格証書を取得した満23歳以上の方が受けられます。
食品衛生・調酒理論・バーテンダー必須知識に関する問題を出題。試験は年1回、秋に実施します。
IBA認定インターナショナル・バーテンダー資格証書
協会在籍6年以上、経験7年以上の会員でNBA認定バーテンダー技能検定合格証書を取得して2年を経過した満25歳以上の方、調酒技術の講習を3時間以上受講し、統括本部又は、支部主催の研究会に年2回以上出席方が受けられます。
試験はIBA、NBA出題の調酒理論・バーテンダー必須知識に関する問題を出題。年1回、秋に実施されます。
NBA認定マイスターバーテンダー称号証書
本協会の会員で、入会後20年間継続して在籍し、実務経験25年以上でIBA認定インターナショナル・バーテンダー資格証書の資格を取得した方を対象に、希望があればマイスターバーテンダー称号証書を授与します。交付手数料は20,000円です。
試験内容や難易度について
協会への在籍年数や実務経験年数が求められる資格が多く、受験のハードルは低くはありません。これは公表されていない情報なので確かではありませんが、合格率はそれなりに高いと言われています。
バーテンダーの資格試験は日本バーテンダー協会の会員以外は受験できませんが、会員になるためのハードルはそれほど高くないと言われています。協会指定による研修後、面接試験や筆記試験を受けます。
まとめ
バーテンダーになるために必ず資格が必要というわけではありません。ですが資格があると就職・転職の際に非常に有利です。またコンペティションなどの競技会への出場条件にもなりますし、「資格・スキル手当」を勤務先によっては、もらえる所もあるなどメリットは大きいです。
ちなみにバーテンダーに求められるのは技術よりも人柄やコミュニケーション能力である場合も多く、これまで別業界で働いてきた経験や知見が生きる職業でもあります。
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