最近、Youtubeでも活躍する某お笑い芸人の方が東京・渋谷に焼肉店を開業するということがニュースとして取り上げられ、ちょっとした話題になりました。
客に焼いてもらうスタイルの焼肉店であれば、それほど敷居も高くなさそうに見えるのか、周りでは焼肉店を経営してみたいという声をちらほら聞きます。
しかし焼肉店は本当に誰でも簡単にオープンできるのでしょうか。また必要な資格はあるのでしょうか。
転職・独立希望者の方のために、焼肉店開業前に知りたい基本知識についてご説明致します。
焼肉店開業に必要な資格
食品衛生責任者
焼肉店専用の資格というものはありませんが、開店するうえで必須の資格が2つあります。その一つが食品衛生責任者の資格で、飲食店開業にあたり、資格を持った人が必ず1人は必要となります。食品衛生責任者は食品衛生上のリスクが発生しないよう、スタッフを指導する役割があります。
養成講習を受ければ、ほぼ誰でも取得できます。
防火管理者
店舗に入る人数が30人以上の店舗の場合、最低1人の防火管理者が必要です。多くの人が出入りする場所で、火災予防に必要な措置を指導する責任者です。こちらも講習を受けるだけで取得することができます。
焼肉店開業に必要な申請
食品営業許可申請
営業許可を取得するために、必要書類を開業する管轄の保健所に提出しましょう。店舗が完成しなければ許可が下りません。何度も相談に行く必要があります。開業の2週間前までに保健所に申請します。
深夜における酒類提供飲食営業開始届出書
深夜にお酒を提供する場合は警察署に届出が必要です。営業開始の10日前までに申請しましょう。
また防火対象設備使用開始届、火を使用する設備等の設置届も必要です。どちらも消防署に届けましょう。
焼肉店は開業資金が高い?
焼肉店は居酒屋などの飲食店と比べて、開業資金は高めです。1000万円~3000万円は見たほうがいいでしょう。内装費、厨房機器、設備機器などが高くつくからです。
初期費用を削るためにおすすめなのが、以前焼肉店を営んでいた物件を探すことです。
好みの立地で元焼肉店の店舗を見つけることは簡単なことではありませんが、開業の際の費用を大幅に削減できます。
肉に関する知識を身に付ける方法
肉に関する知識は一朝一夕では身に付きません。ここではより見識を深めるために推奨されている方法をご紹介します
牧場見学に行く
加工される前の牛の状態を見ておくことも大事です。動いている牛を見ながら、酪農家の方から良い牛の見分け方や肉質の違いなどについて聞く努力も必要です。
食肉センターに通う
家畜を食肉に加工する食肉センターでは、食肉の加工方法や肉の切り方を目で見ながら勉強できます。ただし部外者がいきなり施設内に入ることはできません。入れてもらえるまでにはかなりの根気が必要です。
焼肉店に行って学ぶ
お客様の目の前で肉を切り焼いてくれる焼肉店も多くあります。客として通いながらプロの技術を盗んでいくと、切り方や焼き方のコツも掴めてくるでしょう。
アルバイト等として働き、実際にプロの技術を取得するという方法もあります。
https://www.gourmetcaree.jp/kanto/
まとめ
焼肉店を開業するだけならば、資金と物件の目途さえ付いているならば、そう難しくないことが分かります。しかし、焼肉店は全国に約2万店舗ほどあると言われており、この数は約1万店舗のスーパー、約6千店舗の大手居酒屋チェーン店より圧倒的に多いのです。
繁盛するためには創意工夫やオリジナリティが欠かせません。