「飲食店への転職を考えているけれど接客が不安」「お客様を怒らせてしまわないか心配」と悩む声をよく聞きます。お店のホールなどで接客するとき、なるべくなら怒られたくない…と思うのは自然なことです。
人間なのでミスを完全に防ぐと言うのは無理ですが、事前に対策しておけば、ミスする確率を限りなく0%に近づけることは可能です。
飲食店の接客ではどのようなミスが多く、防ぐにはどうすればいいかをご説明致します。
飲食店の接客で大切なポイント
飲食店の接客で最も大切なことは、ご来店いただいたお客様が快適に過ごせるようにおもてなしすることです。端的に言うと「不快にさせない」ということが大事です。
逆に言うと、飲食店員がいかに自分が思う丁寧な接客をしたとしても、その態度をお客様が不快に感じたとすれば、それは理想の接客とは言えません。
分かりやすく例えれば、高校野球の男子部員は大きな声であいさつをすると多くの大人に褒められますが、それをお洒落なBGMが流れる飲食店内でやると、雰囲気を壊してしまいかねません。
時と場所などにより求められるマナーは異なります。まずはその違いを認識しましょう。
「満席」の言い方が冷たい
せっかくお客様がご来店頂いても、既に満席だったら入店をお断りしなければなりません。しかし伝え方には気を付けましょう。ただ「満席」と言ったり、「もう入れないんですよね~」などと丁寧さに欠けた言い方をすると、お客様を不快にさせてしまいます。
満席は100%店側の都合です。お客様に非はないので、申し訳ないという気持ちがしっかり伝わるよう説明しましょう。
接客に焦りが見られる
いくら店が混んでいたとしても、その焦りをお客様の前で見せてはなりません。席に案内されてまだコートを脱いだりしているお客さんに、早くおしぼりを渡そうとしたり、注文をさっさと取ろうとするのは絶対にNGです。
仮に、接客のマニュアルがそのようなものだったとしても、マニュアルに囚われすぎず臨機応変に対応することが求められます。
サービスを提供する際にはお客様の状況を見て対応するのが鉄則です。くれぐれも急かしたり、不満を顔に出すことはしないようにしましょう。
食べ終わった皿を即下げる
空のお皿は順次下げる必要がありますが、タイミングはきちんと見計らなければなりません。テーブルにお皿が増え、置き場所がなくなりそうになったタイミングで下げるとベターです。
空になったらすかさず下げるのではなく、状況に応じて対応しましょう。
客前でスタッフを指導
粗相をした後輩店員を指導することは、ある程度は必要です。しかし、かっとなってその場で怒鳴りつけたり、ホールにも聞こえるような大声で注意することは絶対にやめましょう。
誰かが叱られているのを見ながらご飯を食べるのは、気持ち良いものではありません。また最近ではその様子をSNSに書かれ、店の悪評が広がることにもつながるので絶対にやめるようにしましょう。
スタッフ同士で私語する
こちらもお客様の気分を害します。たとえ休憩時間中であったとしても、声量には気を使い、お客様のいる席まで聞こえないように気を付けましょう。
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まとめ
飲食店のNG接客をご紹介しました。ここで紹介したものはほんの一部です。しかし、「お客様を不快にさせない」という接客の基本さえ分かれば、どのようなケースにおいても、ここで紹介した方法で対処可能です。
お客様から感謝される接客を目指し、日々精進していきましょう。