世界では今も猛威を振るっている新型コロナウィルスの流行により、人々の衛生観念は大きく変わりました。
日本の飲食店でも、パーティション、消毒用アルコールの設置は当たり前になりました。従業員もこれまでより一層手洗い・うがいの徹底が求められています。
これも時代でしょうか。以前は決して衛生的とは言えないレトロな飲食店も、それも一つの味だと多くの常連客が通い詰めていましたが、新型コロナ流行後は衛生にまったく気を使っていないお店からは客足が遠のくのではないかと分析する識者もいます。
もちろん、これから飲食店への就職・転職を目指す皆さんにも、高いレベルでの衛生観念が求められるようになってきていることは言うまでもありません。
今回は特に大事な手元の衛生管理に焦点を当て、ご説明致します。
手元はいつでも清潔に
飲食店に勤めるのであれば、いついかなるときでも手元は清潔にしておきたいものです。これは調理師だけでなく、ホールスタッフはもちろん、本部スタッフに至るまで、全員が徹底する必要があります。
勤務中に手元がいつも汚れているスタッフがいるというだけで、そのお店に通うお客さんが激減することもあり得るからです。清潔感のない手元はお客さんに不快感を与えてしまうだけではなく、食中毒が発生するリスクも高めます。
調理器具の掃除、釣銭の受け取り時など、一時的にどうしても手元が汚れてしまうときはあります。そのようなときは作業後、手洗いを徹底することを常に意識しましょう。
普段から心がけたい手元のケア方法
爪切り
爪が長いと汚れが溜まりやすいため、食中毒の原因ともなりえます。見た目としても清潔感に欠けるため、「伸びたかな」と思ったら頻繁に切るようにしましょう。使い捨ての手袋を使用する際にも破れる原因となりえます。
ただし切りすぎにも注意が必要です。深爪になると爪が剥がれるリスクが高まり、出血しやすくなるためです。
正しい手洗い
厚生労働省が推奨する正しい手洗い方法はこちら
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593494.pdf
手洗いのポイントは指の間、爪の間を入念に洗うことと、手首までしっかり洗うということです。手についている大腸菌などの細菌は、劇的に落とすことができます。
参考URL 農林水産省 どうして手を洗うの?
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/handwashing/doushite.html
消毒
消毒用アルコールはコロナ禍で、飲食店のみならず街中至る所に設置されました。個人で購入し携帯している方も多く見られます。
何かに触る前後にはできるだけ頻繁に消毒しましょう。また消毒する際には、手洗いと同じく、指の間、爪の間もにつけてもみこみ、手首までしっかりすりこみましょう。
https://www.gourmetcaree.jp/kanto/
まとめ
正しい手洗いや消毒の仕方をご紹介しました。正しい衛生観念を持ち、それを実行できている人材は、今後より重宝されることでしょう。就職・転職の面接の際にも、面接官は手元をしっかりと見ています。普段から爪の長さにも気を使い、ケアも怠らないようにしましょう。
また新型コロナは現状日本では感染者が減りつつありますが、世界では変異種が見つかるなど感染が拡大しており、日本にもいつ第6波が来てもおかしくありません。新型コロナの流行は今後も続くと考えることが自然です。
衛生面の意識を高く持つと感染対策が徹底されますので、日ごろから常に意識するようにしましょう。