飲食店へ転職や中途入社が決まる前に、ある程度、簡単なマナーや作法は覚えておくと便利です。実際は研修などを通して働きながら覚えることになるため、知識がなくても問題はありません。しかしマナーなどの知識を頭の片隅にでも入れておくと、いざ実習となったときも冷静に対処できますので、この際に覚えてしまいましょう。
今回のテーマは飲食店の基本中の基本、皿洗い。洗い場での作業を効率的にできると、自分の評価が高まるだけでなく、お店が回るようになるので巡り巡ってお店のためにもなります。
豆知識などを交えながら、皿洗いのコツについてご紹介します。
洗い場で最も大切なこと
飲食店で最も大切なことは何でしょうか。接客・味・サービスを挙げる方が多いと思いますが、これらを高いレベルで行うのは新人には少し荷が重いです。最終的に味やサービスを極める方向には向かいますが、転職しはじめの場合は、速さを意識するようにしましょう。
特に速さが重視されるのが洗い場です。いくら皿洗いが丁寧でも、作業が遅いと評価されません。速さ+丁寧さの両方が求められるのです。
ホールのスタッフはお客さんが食べ終わった皿を次々と運んできます。皿洗いがもたつくとスムーズに料理を提供することができなくなります。
シンクにどんどん食器を下げる前に、まずシンク内にお湯を入れておきます。ある程度つけ置きし、汚れを落とします。食洗機がある場合は、下げ終わったら食洗機にいれると、高温のお湯で洗い上げ、乾燥もしてくれます。
洗い終わったら食器置きに一時的にためます。これがある程度の数になったら食器棚の所定の位置へ持っていきます。以上が洗い場の仕事の一連の流れです。ただ、お店の設備によっては食洗機がなかったり、食器を溜める場所やタイミングが違ったりします。ここは先輩などから教わった通りにこなすことが大事です。
頭を使う皿洗い
皿洗いは単純作業のため、長く行っているとどうしても飽きてきて、能率が落ちたり、丁寧さが欠けたりします。しかし、この大変な作業を一生懸命できるかどうかを上司はよく見ており、直接の評価にもつながります。
一番大切なことは「頭をしっかりと使って皿洗いをする」ということです。能率を意識しながら行うと、常に頭を働かせる必要がある作業だということが分かります。
下げ台、シンク、食器棚の状態を把握し、今何を洗うべきか、食洗機を先にセットすべきか、それともたまった食器を棚へ戻すかなど、実は考えることは山のようにあります。スピーディーにこなせるようになると、面白みを感じることができます。
褒められる皿洗いのコツ
飲食店の洗い場は限られたスペースであり、いくらでも物が置けるという場所ではありません。基本的には大きいものから洗っていきましょう。店によっては、常に在庫が足りなくなる食器もあるので、それらも把握し、優先的に洗い上げます。
食洗器を使う際は、汚れがついたままではなく、きちんと下洗いをすることが大事。お湯に漬け込み、汚れはスポンジで落としておきましょう。食洗器内はいっぱいにしすぎないことです。ぎゅうぎゅうであれば汚れが落ちにくいためです。
また自分の中で目標タイムを決め、日々新記録更新を目指すなど、タイムアタック的に皿洗いを行うと、モチベーションの維持にもつながります。
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まとめ
皿洗いのコツについてご紹介しました。皿洗いを丁寧に速くこなせる人は、仕事ができる人とみなされるので、皿洗いをしっかりと行うことは得しかありません。みんながサボりがちな仕事こそ頑張るという姿勢を持つと、多くの方から好かれるようになるでしょう。