「目の前のお客さんを笑顔にしたい」「直接喜ぶ顔が見たい」という熱い思いで、飲食店関係者は今日も美味しい料理を提供しています。その背景には、お客さんの笑顔を縁の下で支えている方々がいることをご存じでしょうか。
その中で代表的なのが、本部スタッフです。
本部スタッフはお客様から直接感謝される機会こそ少ないかもしれませんが、数多くの店舗を管理し、運営することでたくさんの笑顔を生み出しています。ちなみにSV(スーパーバイザー)とも呼ばれます。
あまり馴染みがないと思われる本部スタッフですが、どのような仕事をしているのでしょうか。
転職や昇進の仕方にも触れながら分かりやすくご説明致します。
本部スタッフとは
企業やフランチャイズ店が運営する飲食店を外側から見守り、サポートする業務に就いている方々です。
仕事内容は店長や店舗スタッフのサポートから、新商品作り、外部への広報、製造、審査と多岐に渡ります。
全ての部署の仕事を理解しているユーティリティープレイヤーもいれば、一つの部署で専門性を磨いている社員もおり、多様な人材を育てています。
本部スタッフの仕事内容について
スーパーバイザー(SV)
飲食店にとって最も身近な本部スタッフ。エリアマネージャーとも呼ばれます。
店舗運営のマネジメントを手がけ、エリア内の複数店舗をまわり、アドバイスなどを行っていきます。本部の営業方針に基づき、課題点の改善策を現場とともに考えたり、予算計画の発案やスタッフに必要な情報を提供します。
店舗開発
新店舗の開発に関する仕事を手がけます。出店するための予定地を調査し、オープンするまでの計画を立て、実行する業務です。フランチャイズ店の場合は、オーナーへの説明も担当。店がオープンした後は運営をサポートする場合もあります。
宣伝・広報
店舗の集客のために宣伝活動を行います。テレビや雑誌といったメディアへの露出や、CM作り、SNSでの告知も行います。店舗や商品を知ってもらうための方法を考え、戦略を立ててチームで動きます。
商品開発
実際に店舗で発売する新商品を開発します。自分の作りたいものを何でも作れるわけではなく、アンケートなどでつかんだ消費者のニーズや市場動向、流行などを鑑み、企画を行います。食材についての知識も必要です。
本部スタッフへの転職・昇進に必要なスキルは?
本部スタッフに必要なスキルに決まったものはありせん。また必ずしも現場の経験や、責任者としての実績なども必須ではないのです。多様な部署があるため、向いているかどうかは働いて見なければ分からない場合が多いためです。
しかし、もちろん店舗運営経験や実績などを有していると採用・昇進の際に有利です。ちなみに必要なスキルを強いて挙げると、企業の経営方針を理解し、企業価値を高めるための行動ができるかどうかでしょう。
コミュニケーション能力やプレゼン能力を磨き、広い視点で考える力を身に付けることも求められます。
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まとめ
飲食店の本部スタッフの仕事内容等についてご紹介致しました。飲食店の本部スタッフと現場スタッフは業務内容や役割こそ違えど、お客さんを笑顔にしたいという共通の思いを持って働いています。
より多くのお客さんに幸せな気分になってもらうため、自分自身に向いているのはどちらの職種か考えてみることも大事です。
転職の方は本部の部署によっては前職の経験をそのまま生かせる場合もあるので、飲食の経験の有無にとらわれず、本部スタッフへ積極的に応募してみましょう。