飲食店のホールスタッフはお店の顔であり華やかな側面もある魅力的なお仕事です。お客様の喜ぶ顔を直接見れるため、やりがいもあり多くの人に人気です。さらに自然とコミュニケーション能力が磨かれるので、一番初めに中途で飲食関連のお仕事をやってみたいという人にもおすすめです。
しかしやりがいが大きい反面、人手不足の飲食店では一人でたくさんの役割を担うこともあり、「器用な人でないと難しいのでは」と思うかもしれません。確かにホールスタッフの仕事は店にもよりますが、ご案内、オーダー取り、料理の提供、食器の引き下げ、レジなど数多くの役割があります。
けれども、これらは誰でもコツさえつかめばホールを上手に回すことができるようになるのです。
上手な接客のポイントや、ホールを回せない人が陥りがちな点などについてご説明します。
ホールスタッフに必要な心得
中途の求人で飲食店デビューした人の場合、できないことが多くて当たり前です。まずは自分が教わる立場だということを自覚し、学ぶ姿勢を忘れないようにしましょう。
そして一番大事なことは「ホールを上手に回すのは何のためか」を忘れないことです。これはもちろん”お客様のため”です。効率だけを考えるのではなく、一つひとつの接客を丁寧にすることが大事です。
ホールを上手く回すコツについて
優先順位を決める
ホールで働いていると、厨房からもお客様からもお願いやオーダーが次から次へと舞い込むときがあります。しかし、体は一つしかないわけですから、全部の注文を同時にこなすのは無理です。ここは冷静に優先順位をつけましょう。
オーダー・料理提供・会計は優先的に対応しましょう。トラブルやクレームが発生したときは、トラブル解決を最優先に。お客様に気持ちよく過ごしてもらうにはどうすればいいかを心がけ判断しましょう。
役割分担を決める
飲食店のピーク時は目が回りそうなくらい忙しくなります。自分一人で解決できない問題は自己流で解決せず、先輩などを頼りましょう。他のホールスタッフの導線を邪魔しないことも大事です。最初はてきぱきと動けないと思いますが、日数が経つと自然とコツが分かってきます。
作業動線・業務の流れを確認
ホールでの作業動線と業務の流れは毎日何度も確認しましょう。効率よく仕事をこなすことを常に考えます。例えば料理を提供しながらお客様のテーブルの状況を確認、戻る際には空いた食器を下げるなど、一往復でどのように動けるか考えましょう。もちろん中途採用の求人に応募し、採用されたばかりの頃は理想的には動けません。
しかし、自分で理想像を常に描いておくということはできます。それが後の成長につながるのです。臨機応変に対応できないうちは、やるべきことを紙に書きリスト化するのも良いでしょう。
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ホールを上手く回せない原因について
「中途だから緊張する」「要領があまり良くない」など、ホールを回せない原因を色々考えるかと思いますが、これらは根本的な原因ではありません。
ホールを上手く回せない原因は単純に”慣れていない”ということにつきます。入社してすぐに何でも器用にこなせるようになるほど、仕事は簡単ではありません。ここは謙虚に学ぶ姿勢を忘れず、失敗したら修正する。同じミスはなるべく繰り返さないということを心がけていきましょう。
まとめ
ホールを上手に回すコツについてご紹介しました。優先順位を決める、動線を確認すると初歩的なことをしっかりとこなすことが成長の鍵と言えます。
慣れてきたら精神的に焦らないようにするということも大事です。平常心を忘れると次のミスにつながるからです。正しい言葉遣いをする、NGな接客を反面教師にするというのも大切です。