飲食業界は様々なキャリアの方々が働いています。飲食業界は他業種と比べると、比較的お年を召していたり、未経験で中途の正社員採用にも寛容なところがあります。戦力になる人ならば年齢だけで判断されるということは少ないです。これは新卒から定年まで勤めあげるのが一般的な業界とは大きく異なります。
しかし40-50代でもすぐに飲食業界に転職はできるものなのでしょうか。
ここでは40-50代が転職する際に向いている職種、おすすめのアピールポイントについてご説明致します。
日本の年齢構成は少子高齢化
総人口に占める割合の推移をみると,15歳未満人口は,昭和50年(24.3%)以降一貫して低下を続け,平成29年(12.3%)は過去最低となっている。15~64歳人口は,昭和57年(67.5%)以降上昇していたが,平成4年(69.8%)にピークとなり,その後は低下を続けている。
出典:https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2017np/pdf/gaiyou2.pdf
厚労省の人口推計 平成29年10月1日現在によりますと、日本で最も人口が多いのは60代後半。その次が40-50代となっています。
ここで注目なのが若年層の人口の少なさです。今後は飲食業界も若年層だけでは人を賄いきれなくなり、中高年に仕事を依頼するケースが増えると考えられます。その分採用のチャンスが増えていくことも予想されます。
40-50代は飲食業界に中途で正社員採用される?
若年層に比べると、40-50代の求人数は少なくなりますが、積極採用をしている飲食店もあります。最近の流れとして、飲食や小売り業界では定年を70歳までにするなど、定年制度の年齢制限を引き上げる企業が徐々に増えてきています。
40-50代の年齢の特徴としては、身体的にもバリバリ働けるうえに、幅広い経験や実績を持っている人が少なくありません。これまでの仕事の経験を生かしてもらうことを飲食店側も望んでいます。
40-50代に向いている主な職種
店長・マネージャー
40代~50代は経験豊富な世代。他業種であってもシフト・売上・在庫・スタッフなどを管理する業務の経験が豊富な方、さらにマネージメント経験のある方は、早い段階から管理職のポジションを任せられることもあります。
接客スタッフ
接客は他業界からの経験がそのまま生かせるので、飲食業界未経験の方も中途で正社員になれるチャンスが一番高い職種です。ここで評価され、将来的に管理職ポジションとなることも十分可能です。
調理スタッフ
長年の経験がものを言うので、異業種からの転職は難しいのですが、まったく不可能というわけではありません。最近は調理のマニュアル化等で、未経験スタートの方でも一人前になれる飲食店が増えています。最初は接客スタッフや調理助手などからスタートとなることが多いです。
もちろん過去に飲食業界での調理経験があれば、調理長として中途採用される可能性もあります。
https://www.gourmetcaree.jp/kanto/
40-50代のアピールポイント
一番大事なことは飲食店が求めるスキルと自分のアピールポイントが一致しているかどうかです。また飲食業界は、新たな環境で他のスタッフと調和して働けるかということも採用の際に重視します。考え方に柔軟性があることも大切です。
さらに応募先の飲食店がまだ整備していない分野などに、あなたが培ってきたノウハウが役立ちそうならばアピールするといいでしょう。例えば元デザイナーならば素敵なメニュー表を作成できることを伝える、元製造業ならばコスト管理の大事さを訴えるなどです。
まとめ
40-50代が転職する際に向いている職種、おすすめのアピールポイントについてご説明しました。飲食業界は経験や能力があれば40-50代でも中途で正社員採用されるということが分かって頂けたかと思います。お店によって採用条件は異なるので、グルメキャリー等の求人サイトで積極的に情報収集しましょう。