飲食店で働いたことのある方によく聞くのが、「個人経営店とチェーン店、どちらで働くかはよく考えたほうがいいよ」というアドバイスです。飲食店は大きく分けると、チェーン店と個人経営店の2つに分けることができます。
働く場合はどちらがおすすめなのでしょうか。働き方に違いはあるのでしょうか。
今回は、飲食のチェーン店と個人経営店の違いについてご説明致します。
チェーン店について
チェーンストア(Chain Store)は、大資本を元手にブランド、経営方針、サービスの内容、外観などに統一性を持たせ、多数の店舗の運営や管理を行う経営形態のこと。チェーン店(チェーンてん)とも呼ばれる。かつては連鎖店とも。
出展:https://www.weblio.jp/content/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%BA%97
チェーン店は分かりやすくご説明すると、資本力のある企業が、首都圏や地方などに出店している、外観や内装などのコンセプトが統一された店舗のことです。
資本力のある企業と書きましたが、要は大企業のことです。しかしながら飲食においては、資本力では大企業とはいえないものの、収益が見込める地域に大量出店している企業もあるので、一概にチェーン店=大企業ともいえません。
特徴としては店舗ごとに統一感があり、従業員は制服がある場合が多いです。日本全国どこでも安定した味、品質を保っており、研修なども充実しています。
チェーン店で働く主なメリット
チェーン店は業務に関するマニュアルがあり、飲食初心者の方でも安心して働くことができる環境が整っています。
多様な業態を運営している企業の場合は、フレンチ・和食・イタリアンなど転職することなく技術を磨くことができます。上層部に評価されると、本部への登用やより上の役職を頂くという可能性もあります。
また福利厚生も充実していることが多く、有給休暇を気兼ねなく取得できたり、従業員割引きを活用できたりします。
チェーン店で働く主なデメリット
良くも悪くもオリジナリティが出しづらいという特徴があります。個性的な料理を提供したい、自由な服装で働きたいという方は注意が必要です。母体が大きいので、自分の意見が現場に反映されにくいです。
https://www.gourmetcaree.jp/kanto/
個人経営店とは
オーナーが小規模な店舗を運営しており、地域密着型の店や常連客が集う店である場合が多いです。業態が多種多様で店主との距離が近いことが魅力です。
個人経営店で働く主なメリット
独立に向けたノウハウが学べるということが一番のメリットです。将来的に自分の店を持ちたい場合は、店舗運営や管理に携わる業務を任せてもらえることも。調理、接客どちらも学べるほか、チェーン店と比べると比較的服装などの自由度も高いです。
信頼関係、人脈を築きやすい
チェーン店と比較するとお客様、スタッフ同士とコミュニケーションが図りやすいです。
常連さんと仲良くなったり、店主や従業員同士、常に連携して仕事をするので家族のような絆が生まれたりします。
自分の価値観で働ける
個人経営店は服装のほか、髪の色などの規定も特になく、自分の価値観を優先して働けます。仕事をきちんとやっていればファッションに関して文句を言われることは少ないでしょう。清潔感のある身だしなみであれば問題なしという声をよく聞きます。
個人経営店で働く主なデメリット
小規模なため収入については店舗・業態ごとに違い、景気にも大きく左右されます。アルバイトの場合、シフト調整の希望がなかなか受け入れられにくいということもあります。人手不足を理由に様々な業務を一人でこなさなければならない場面もあります。
まとめ
チェーン店と個人経営店のメリット、デメリットについてざっくりとご説明致しましたがいかがだったでしょうか。飲食の仕事に初めて就く方やマニュアル通りに仕事をしたいという方はチェーン店がおすすめです。
将来的に独立して自分の店を持ちたい、自由な服装で働きたいという方は個人経営店が向いているでしょう。
いずれにしてもどちらが良い、悪いということはありません。お店によっては上記のメリット・デメリットが当てはまらない場合もあるので、グルメキャリー等の求人サイトで積極的に情報収集しましょう。