求人ディレクターから見た、イタリアンレストランでの上手な仕事の探し方【東京編】
約6300店舗。「食べログ」で東京×イタリアンで検索した際にヒットするお店の数です。この中から行きたいお店を探すのも大変ですが、働きたいお店を探すことは更に大変です。そこで、上手に東京のイタリアンレストランに就職・転職する方法とコツをまとめました。
この記事を読んで就職活動がうまく進んでいくこと、転職活動が成功することに役立ったら大変うれしく思います。アルバイトと正社員では探し方が異なりますので、今回は東京のイタリアンレストランで正社員として働きたい方をターゲットに記事をまとめます。
■最初から闇雲にイタリアン求人情報に触れるのはNGです。
ちなみに私が所属している会社は飲食店の求人情報「グルメキャリー」を運営していています。そこで求人のディレクターをしている立場からお伝えさせていただくと、就職活動、転職活動の初期段階から求人情報のネットサーフィンをすることはお薦めできません。
みなさんの中にもスマホで長時間求人情報をむやみに見ていた経験をお持ちの方いらっしゃるかと思います。たぶん、気持ちが高揚するよりもモチベーションが下がってしまったり疲れを感じたりした記憶ってありませんか!?
では、なぜむやみに求人情報に触れない方が良いのか?
その理由は、あなたにとっての探すべきポイントが定まっていないからです!
いくらたくさんの求人情報に触れても自分の中に基準がなければ、望んでいるお仕事かどうか見極めができません。大切なことは求人情報をたくさん見ることよりもポイントを押さえた上で求人情報を活用することです。それでは、次にイタリアン求人の探し方について解説していきます。
■ポイントは「業態」×「客単価」×「エリア」の掛け合わせでイタリアン求人を分析
私のおすすめは、【業態】×【客単価】×【エリア】を組み合わせて働きたいお店のイメージを固めていく方法です。実際にこれまでも新卒学生から中途転職の方まで数多くの方の就職を成功に導いてきました。
イタリアンのジャンルについて考える
■リストランテ
ドレスコードが必要になることもあるハイクラスなレストランになります。キッチンであればシェフ、スーシェフなど役職やポジションまた仕事のセクションがはっきりしているケースが多いです。都内でも港区や中央区などお金持ちが集まりやすいエリアや高層ビルの上階フロアにお店が存在しています。
■ピッツェリア
イタリア料理の代表格ともいえるピッツア(ピザ)を看板メニューで提供しているお店の総称です。都内のお店ではイタリアから輸入した薪窯を使うお店もだいぶ増えてきました。ピッツアの発祥の地ナポリ地方の特徴ともいえる、フランク・カジュアルな雰囲気の店舗が多くスタッフもTシャツにサロンといったラフな雰囲気で働いています。
■トラットリア
和訳すると大衆的なイタリア食堂になりますが、最近ではカジュアルなイタリアンレストランを表す際に用いられています。トラットリアに分類されるお店はとても多く、店名にトラットリアと入っているお店が200件以上も存在していました!特徴としてはイタリア料理の特徴全般を揃えていて、パスタもピッツァも肉も魚もとお客様が食べたい料理をオーダーできるスタイルが多い様です。
■カフェ、バル系
最近の飲食店の特徴のひとつがジャンルレスです。カフェ、バル系を代表に色々な要素をミックスしたお店が流行っています。カフェやバルにも当然イタリアンの特徴は多分に含まれています。特に店舗の空間や雰囲気にこだわって働きたい人はカフェ、バル系のお店を選択しても良いのかなと思います。
■客単価から自分の働いている姿をイメージしよう。
お店のジャンルをイメージしたら次は客単価です。簡単に説明すると一人のお客様がそのお店で支払う金額が客単価になります。グルメサイトや飲食専門の求人サイトではで大体記載されています。ランチとディナーと両方記載されていることがありますが、その際はディナーを参考にした方が良いと思います。
なぜ、客単価を意識することが大切かを解説します。結論から言うと仕事を行っていく上での食い違い、所謂ミスマッチを減少することができるからです。例えば、客単価3,000円のお店と15,000円があったとした場合、同じイタリアンレストランでも仕事の内容は全くと言っていいほど変わってきます。具体的には扱う食材の値段や品数、調理やサービススタッフに携わる人数が異なってきます。これはどちらが良くて、どちらが悪いかということではありません。その人の志向や働く目標によって変わってきます。例えば、将来自分で家庭的なお店で経営したいと思っていたとします。それにも関わらず、あまりにも客単価の高いお店を選んで働いていたらどうでしょうか?自分の理想になかなか近づけません。また、一流のサービススタッフを目指したい方であれば、特別なサービスが提供できる金額の高いお店の方か良いと思います。お客様が支払う金額はお店のコンセプトと深くかかわってきます。自分で食事した時に支払う金額を想像してみるとイメージできやすいかもしれないですね。
■働くエリアから仕事をイメージする。
3つめが働くエリア(勤務地)を考えることです。東京はイタリアンレストランの数が特に多いからこそその分求人募集が多くあります。その一方で、飲食店の勤務体系の特徴は夜型であるため、出来るだけ通勤しやすい場所がいいと思います。事前に自分の行動可能範囲を把握していると仕事を探す際にとても便利です。自転車や徒歩での通勤が出来たらベストですが、電車を使っての通勤でしたら片道1時間くらいを目安に考えることをお勧めします。理想のレストランに就職して最初は頑張れても日々の通勤時間が長すぎて退職というケースもありますので、無理のない勤務地エリアを選んでください。
■イメージが固まったら!イタリアン求人を調べてみよう♪
働くお店のイメージが固まってきたら、いよいよ求人情報の出番です。Googleで「イタリアン 求人 東京」を検索すると色々なお店の採用ページや求人サイトが検索結果上に表示されます。お店の求人ページでは更新されておらず現在は募集していない場合もありますので注意してください。求人サイトでは、アルバイト主体の求人サイトと正社員主体の求人サイトの2つに分類できます。自分の探している働き方に併せて求人サイトを使い分けるとより情報収集がスムーズになります。ちなみに私の運営している「グルメキャリー」は「飲食店の正社員求人」がコアターゲットです。情報収集する求人サイトを決めた後は、自分にあった条件の仕事を探していきましょう。
■東京のイタリアンレストランでの仕事の探し方のまとめ
- 求人に触れる前に働きたいイメージを整理する。
- 【ジャンル】の分類から働きたいお店をイメージする。
- 【客単価】から仕事のミスマッチをなくす。
- 【エリア】自分の通勤可能エリアを把握する。
- 社員・アルバイトで求人サイトを使い分ける。
最後に就職、転職では労働条件も重要です。お給与や休日、待遇なども加味して判断してください。ただ、条件検索からだけで仕事を探すと最初は良くても、結局つまらなくなって数年で転職を繰り返す方が多い様に思います。自分のキャリアをイメージしながら階段を駆け上がっていく方が仕事の充実に加え収入や環境面も安定してくるように思います。
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