
数ある名店がひしめく東京。そんな東京のイタリアンシェフは、小さい頃からイタリアンで働くのが夢で…、専門学校に入って…、本場イタリアで修行して…、有名店で何年も修行して…。そんなイメージをもっていませんか?もちろんそういったシェフの方もたくさんいらっしゃいますが、意外な経歴をお持ちのシェフを紹介します。
1.どうやってシェフになったのかを知る
寿司職人志望から10代男子らしい理由でイタリアンに方向転換

「D’ORO(ド―ロ)」、「D’ORO HATSUDAI(ド―ロ ハツダイ)」のオーナーシェフ 最上 翔さんは、高校を卒業した後、寿司職人になるために地元の寿司店の門戸をたたきました。
「寿司職人になる!」というゆるぎない強い意志をもっていたものの、お店の大将から言われた『すし職人は魚臭いし女性にモテないよ』の言葉で、まさかのイタリアンへ方向転換。
地元のイタリアンで約1年、その後さらに高みを目指すためにお店をうつり、朝から晩まで働き、実力をつけていきました。今では、スタッフの個性を最大限にいかせるお店づくりを行い、お客様からもスタッフからも愛されるお店を経営しています。
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D’ORO HATSUDAI オーナーシェフ 最上 翔さん 厨房に立つ経営者・フロアに立つ経営者|飲食求人情報 グルメキャリー 飲食業界・レストラン業界の就職・転職サイト
2019年9月掲載 全長1メートルは優に超えるマグロと、それを自愛に満ちた眼差しで見つめる人物。彼こそが「D’ORO(ドーロ)」のオーナーシェフ、最上 翔氏だ。この大きなマグロは、取材前日に最上氏が自ら釣り上げたものだと嬉しそうに話してくれた。 「幼稚園の頃から魚が好きで、釣りはライフワーク。時々、こうして釣ってきた魚を捌いて、お店でイベントとして提供しています」 …
1-2.飲食業に魅了され大学をやめてイタリア修行へ!

激戦区・学芸大学の人気店「オステリアバル リ・カーリカ」をはじめ3店舗を経営する堤 亮輔さんは、大学在学中に飲食業に魅了され、大学を中退して本場イタリア・トスカーナへ。現地で修行ののち、帰国後はイタリアンだけにとどまらず、フレンチ、和食のお店で経験を積みました。
当初から独立を目指していた堤さんは2013年、学芸大学に「オステリアバル リ・カーリカ」をオープン。周辺にはカジュアルに楽しめるイタリアンが少なかったことに着目し、わいわいがやがや楽しめるお店としてスタートしました。飲食業界は楽しいけど、長時間労働などで苦労してきた経験から、一緒に働く仲間にはより良い環境で働いてほしいと、日々労働環境の整備にも注力されているそうです。
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あつあつ リ・カーリカ オーナーシェフ 堤 亮輔 厨房に立つ経営者・フロアに立つ経営者|飲食求人情報 グルメキャリー 飲食業界・レストラン業界の就職・転職サイト
堤氏が飲食業の楽しさを知ったのは、19才、大学在学中に経験した飲食店のアルバイトだ。そのまま料理の道を究めようと21才のときに大学を中退、イタリア・トスカーナへ渡った。現地で武者修行ののち、帰国後は都内のイタリアンやフレンチ、和食で料理の経験を積んでいった。駒沢大学の「トゥ セイ グランデ」では店長を任され、中心となって運営を行った。 …
1-3.約5年間のサラリーマンを経てピッツァイオーロへ!

原宿に店をかまえる「PIZZA KEVELOS(ピッツァ ケべロス)」のオーナーシェフ 小原 直さんは、高校卒業後、美術大学に進学。その後5年にわたり建築の仕事に従事していましたが、飲食業への気持ちが捨てきれず、夜間の調理師学校に通い、星付きレストランで修行をしました。
レストランで働くうちに、パン作りの奥深さに魅了されたものの、ベーカリーは違うかも…と思った小原さん。パンと同様”生地を発酵させ焼く”、そして今まで身に着けた技術を活かせるピッツァを自分の専門にしようと決意しました。そして、ピッツァの名店「SAVOY」に飛び込み、毎日営業後にも練習を重ねたそうです。
5年の修行を経てオーナーシェフとして独立。ピッツァは長く続けてやっと身につくものという考えから、自分と一緒に働く仲間には本気でピッツァに向き合えるようにと、明瞭な給与体系を示したりすることで、目標を持って仕事に取り組めるようにしています。
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PIZZA KEVELOS オーナーシェフ 小原 直さん 厨房に立つ経営者・フロアに立つ経営者|飲食求人情報 グルメキャリー 飲食業界・レストラン業界の就職・転職サイト
2019年12月掲載 流行の発信地、原宿キャットストリート。お洒落なアパレルショップやカフェが立ち並ぶ中、本格的なピッツァを提供し人気を集めているのが「PIZZA KEVELOS」だ。シンプルを極めたトマトソースの「マリナーラ」と、モッツァレラチーズがとろける「マルゲリータ」を2大名物に、子どもから大人まで幅広い層に支持されるピッツェリアだ。 …
2.イタリアンのお店で働くには?
イタリアンといっても様々なお店がある。

ひとくくりにイタリアンといっても、現在、イタリアン業界はカジュアル~高級店まで細分化されています。基本的には陽気なスタイルなのがイタリアン。自分の働きたいスタイルに合わせて選べるので、これからイタリアンで働きたいと考えている方は実際に食べに行ってみることをおすすめします。
またお店の規模によって、ポジション分けも変わってくるので、料理の種類やお店の雰囲気だけでなく、「どんな風に働きたいか」「成長していきたいか」という視点でもお店を選ぶことができます。
以下の記事では、具体的にどんなポジションがあるのか、お店で使うイタリアン用語などを掲載しています!
イタリアン求人の基本と仕事|飲食求人情報 グルメキャリー 飲食業界・レストラン業界の就職・転職サイト
イタリアン(イタリア料理)求人の基本と仕事内容の情報ページです。グルメキャリーならではの視点でイタリアンをご紹介。
2-2.東京の飲食店の約20%がイタリアン業態!

東京にある飲食店のうち、約20%がイタリアン業態です。(食べログ掲載店より算出:https://tabelog.com/)つまり、働く場所が多い=採用枠が多いのでは?と思われるのですが、同時に「働きたい!」と思う人も多い人気業態でもあります。求人情報を見て気になるお店があれば、志望動機をしっかり固めていくのがおすすめです。
まとめ
専門学校を卒業したり、海外での修行経験がないと、シェフになれないというわけではなく、本人の「努力」と「料理に対する熱意」があれば、シェフになれるということがわかりました。今は日本でも本格的なイタリアンを学ぶことができるようになってきていますし、ご自身の苦労した経験から、働く環境を整えているお店・会社も多くなってきました。これからはいかに短い時間で多くのことを学べるか、技術を習得できるかということが大事になってくるのかもしれませんね。