新型コロナウィルスの影響により、人々の消費行動や生活様式が一変してしまった今、飲食業界の転職市場にも変化が出ています。
本記事では、飲食業界におけるマーケット変化について、本音で話をさせて頂きます。
【コロナ禍】における飲食店の「今」
外出自粛による売上激減、休業、閉店も・・・
感染リスクや、感染症そのものによって引き起こされた社会不安や混乱、活動制限は、私たちの暮らしを大きく変えました。そして、今回のコロナ禍が火種となり、社会全体の「ビジネスのあり方」までも変わらざるをえない事態に陥っています。
飲食業界のなかには、テイクアウト(持ち帰り)やデリバリー(出前)を始めたお店も少なくありません。
しかし、マイナスの影響は大きく、コロナ対応の長期化を覚悟し、事業が継続できるよう方策を打っていく流れに変わってきています。
【コロナ禍】危機を乗り越えるための方策
1、メニュー改訂、新サービスの適応
緊急事態宣言による営業時間の短縮に伴い、提供メニューを絞り、食品ロスを減らす動きに変わりました。また、接触をしないことに配慮した配達(デリバリー)など、新しいサービスに取り組む動きもでました。
2、従業員の雇用維持
従業員がいないことには店舗運営が成り立たないため「雇用」への投資も欠くことはできず、可能な限りのサービス維持、経営維持ができる、人員配置/解雇/チーム再編の動きに変わりました。
3、対ウイルスへの設備投資
調理場での安全性や衛生面の配慮はもちろんのこと、接客を行うサービス従事者にもマスク着用の徹底。席の間引きや、店内レイアウト変更、飛沫感染防止シートの導入、換気設備への投資などなど。対ウイルスへの対策を講じ、お客様に再びお店に足を運んでもらえるよう、安心のできる環境づくりへの動きに変わりました。
4、集客し、お客様を繋ぎとめる
お客様に継続して利用してもらうことが第一。この窮地を乗り越えるためにも、どのお店もアイデアを振り絞って「お客様を繋ぎとめる努力」をされています。
【現場で感じる事】
この未曾有の景気悪化のなかでも、発想を変えて、なんとか生き残っていこう、という強い思いを持った企業様がたくさんおられます。コロナ前に比べ、求職者の方々も、経営者の皆さまも一様に、この先の未来を見据え、強い気持ちで前を向いて活動されていらっしゃることを肌で感じます。
【コロナ禍】人材紹介を利用する人が増えています
コロナショックにより、働きたくても働けない人が溢れ、人材紹介会社を利用する人が増えました。ただ、人材紹介を利用するのは、求職者に限ったことではありません。企業にとっても雇用は重要。採用のパートナーとして、弊社をお選びいただき、ご相談に来られるケースは増えています。
【人材紹介を利用する理由(求職者)】
・在職中でも転職活動がしやすい。第三者のサポートが欲しい。
・一般公開されていない求人企業と出会いたい。
・得意分野はハッキリしているが、1人では探しきれない。
・応募前にキャリアカウンセリングを受けたい。
・転勤の少ないところへ転職したい。
【現場で感じる事】
ご自身の「強み」をきちんと整理しておくことは大事です。退職理由と志望動機は表裏一体。もしも、面接でそのような話の場面がでてきたら、前職の苦労話に終始してしまうよりも、ご自身の「得意ジャンル」や「長所」をアピールされると、印象はグッと変わります。
【お仕事紹介サービス「ジャスキル」の登録者】
(2020年1月〜5月統計)
Q. 求職者の男女比率
男性:68%
女性:32%
Q. 求職者の平均年齢
42歳
(10代〜20代)技術を学びたい方、スキルアップを望む方が多くいらっしゃいます。
(30代〜)経営面が学べるところへの入社希望が多くいらっしゃいます。
(40代〜50代)料理長、店長候補、マネジメントを希望する方が多くいらっしゃいます。
Q. 求職者の希望職種
1.料理長、店長(38%)
2.調理(29%)
3.ホール(15%)
4.パティシエ(8%)
5.製菓・製パン(5%)
6.そのほか(5%)
Q. 転職において重視することとは何ですか?
1.やりがい
2.業態
3.給与
4.勤務地
Q. 希望休日日数は?
(平均)月6日程度
前職(または在職中)の休日日数と同等を希望される方が多くみられました。
女性は体力的な面で「週休2日」を希望する方もいらっしゃいます。
【Before/Afterコロナ】企業の採用意識変化
【Beforeコロナ】
経験よりも人物面で良い方を採用したいというニーズが一定数ありました。経験何年以上ではなく、経験の浅い若手層でも「成長意欲」が高い方ほど企業とのマッチングがしやすい傾向があったため、転職者への推薦候補企業も多くありました。
【Afterコロナ】
最近の傾向は、○○経験必須や○○業界必須などの「経験ベース」に加え、「目的を明確に持っている方」「転職の軸を持たれている方」ほど、企業とマッチングがしやすい傾向になっています。今はどこも苦しい時期を過ごしています。この窮地をともに乗りこえていける、柔軟な考え方を持った人材が重宝されています。(アイデアや工夫を凝らすことができる人材は、どの業界においても大きな魅力です)
【現場で感じる事】
採用に関しては需要と供給のバランスが逆転しています。コロナ前のような「人材不足」という状態ではなくなり、以前と比べると、企業が求める人物像がより具体的なものになったためか、選考ハードルはやや高くなっていると感じられます(※年齢だけで落とすケースはありません)。ただ、求職者のなかにはこの状況を「チャンス」と捉えてる方もいて、自身の強みを最大限にいかせる所を求めて、動かれるケースも。復調を目指す企業が「チーム再編」を行うのも、今。そのタイミングを狙った(目的をもった)再就職活動を行う方も、増えています。
飲食のお仕事を探している方へ
人も市場も動き出しています。「個人」「企業」「社会」のすべてにおいて、生活や働き方が変わりつつあるからこそ、市場ニーズに合わせて動ける人材を、どの企業も求めています。グルメキャリーが提供するお仕事紹介サービス「ジャスキル」は、「人と企業を結びつける」機動力ある会社です。私たちは飲食業界のエージェントとして、あなたが活躍できる最適な転職先をご紹介させて頂きます。ご自身のキャリア形成に、本気で向き合ってみませんか?
【食の分野で「活躍」したい方】