東海の食べてみやあ~岐阜編~「五平餅」
五平餅とは、粒が残る程度に半つきにした粳米(うるちまい)飯にタレをつけ串焼きにしたもので、東濃地域や飛騨地域を中心に岐阜県内で広く親しまれています。味は味噌ダレ、醤油ダレ、くるみやえごまを混ぜたタレなど様々。形はわらじ型、丸型など地域によって違いが楽しめます。
岐阜県恵那市の旧串原村で毎年11月3日に開かれる「ヘボ(※)まつり」では、タレにヘボを練り込んだ「ヘボ五平」が名物です。
※クロスズメバチなどの蜂の幼虫のこと
【歴史】
むかし山仕事をする人たちが山で有り合わせのご飯をつぶして手元にある板切れににぎりつけて焼き、味噌をつけて食べながら酒をくみ交わしたことから五平餅は始まったと言われています。その頃は、携帯食として弁当のかわりにしていたそうです。
また、秋の収穫後に神様に感謝して作るものでもあります。家族がそろった時や来客時などに作られることも。
【由来】
神道において神に捧げる「御幣」の形をしていたことからこの名がついたという説が一般的です。実際「御幣餅」と表記して販売しているところもあるんですよ。
中部地方では、道の駅やサービスエリアで売っていることが多いです。
通信販売でも購入可能なので、気になる方はぜひネットで検索してみてくださいね。