九州の食べんといかんばい~大分編~ 「ひたん寿司」
日本人がみんな大好きなお寿司!マグロやハマチ、ウニなど、ネタは海の幸を思い浮かべますが、大分県日田市では一風変わった寿司が楽しめます。
日田市は美しい山々に囲まれ、それらの山系から流れる清らかな水が町を潤しています。そんな日田市で食べられるのが、「ひたん寿司」という料理。その名の通り「日田ん(の)寿司」という意味なのですが、ネタは地元の野菜や漬物、川魚などを使用している珍しい寿司なんです。
名物・たか菜巻をはじめ、鮎やウナギ、ヤマメのイクラ、どんこ(椎茸)やトマト、白菜、タケノコ、なんとイチゴまで、季節に応じて様々な具材をネタにしています。一口サイズに握られた寿司は、見た目も色鮮やかで華やか!
特に、日田が発祥のたか菜巻は外せません。高菜漬けに巻かれた酢飯の中には、切った山芋や納豆、ネギが入っており、一口噛めばシャキシャキ食感と高菜のほど良い塩味が広がります。昭和40年代に誕生して以来、日田市民に長く愛されてきたたか菜巻は、まさにひたん寿司の主役なのです。
たか菜巻には長い歴史がありますが、実はひたん寿司が誕生したのは2010年頃と最近。日田市の寿司屋たちが、地元で採れる食材を使って何か新しい寿司を作れないかと、町おこしのために考案されました。
最近では、野菜がネタのためヘルシーで罪悪感なく食べられると、その可愛らしい見た目も相まって女性から人気を集めているのだとか。
見た目は完全にマグロでも実はトマトだったり、アワビに見える椎茸などといった楽しさもあり、思わず写真を撮ってしまうこと間違いなし!
山の幸が豊富に採れる日田の魅力が詰まったひたん寿司、ぜひ寿司屋で注文してみてくださいね!