九州の食べんといかんばい~熊本編~ 「赤ど漬」
インパクト大の真っ赤な色が特徴の「赤ど漬」は、熊本県で食べられている漬物です。この赤色の正体は「赤ど芋」という里芋の一種。赤ど芋は茎の部分が赤く、この茎部分を漬け込んだものが赤ど漬になります。
赤ど芋は戦前から栽培されており歴史は古いものの、その由来ははっきり分かっていないのだとか。茎の赤色は土の条件に左右されると考えられており、阿蘇の火山灰土壌ではより赤くなるそうです。
赤ど漬の作り方は、赤ど芋の茎を1週間から10日間ほど塩漬けするだけと実にシンプル。無着色なのに、漬け込むとより鮮やかな赤色になります。
気になるその味は、独特の酸味とシャキシャキとした歯ごたえが特徴です。醤油や生姜醤油につけて食べることが多く、その赤い見た目と食べ方から「畑の馬刺し」と呼ばれているんです。
塩分濃度が低いため、昔は漬け込む秋の一時期しか食べられませんでしたが、現在は冷凍保存のおかげで年中食べることができます。現地では秋の味覚として親しまれており、9月中旬から10月頃になると直売所などに登場し始めるそうです。
そのままお茶請けにしてもよし、お酒のつまみ、もちろんご飯のお供にもよしの赤ど漬!インターネットで購入もできますので、気になった方はぜひチェックしてみてください♪