長野の食べとくれや 「信州そば」
「信州そば」は、一般的には長野県で作られ食べられているそばの総称です。昼夜の寒暖差が大きく、水はけの良い土地に恵まれている長野県は、そばの栽培に最適!良質のそばが取れることで「信州そば」と呼ばれ愛されるようになりました。
信州は「そば切り」発祥の地
信州は、そば切り発祥の地と言われています。でも「そば切りって何?」という方も多いはず。そば切りとは、そばを麺にして食べることなんです。
そばは数千年も前の縄文時代や弥生時代から、その実を粉にして日本で食べられてきた穀類。しかし、公家や武士の時代になっても、せいぜい「そば団子」や「そば掻き」などにして食べられていました。そこから数百年前の江戸時代になって、ようやく「そば切り」と呼ばれる麺としての食べ方が誕生。今では「そば」と言えばこの「そば切り」の食べ方が当たり前となっていますよね。なお、そば切り発祥の地については、実は信州説の他にも、甲州説や江戸説もあるそうです。
信州そばの定義とは?
長野には、戸隠そば(霧下そば)や開田そばなど、そばの名産地・特産地がたくさんあります。そば店の数も日本一なんですよ。長野県信州そば協同組合では、長野県内で製造されそば粉を40%以上配合した良質な“干しそば”を「信州そば」として認定し、ロゴマークの使用を許可。また、信州そば切りの会では、長野県産のそば粉を使い、つなぎ割合が30%以下の手打ちそばの店を「信州そば切りの店」として認定しているんですよ。
結局のところ「信州そば」と一口に言っても、そば粉の種類や産地、そばの実の磨き方やつなぎに何を使うか、挽き方・打ち方・作り方、さらには時期や食べ方によって名前も変わります。地域や村ごとに特色あるそばを提供しているので、長野県を観光される際はそばの食べ歩きをしてみてくださいね!