関西の食べなあかんやん~奈良編~ 「茶粥」
「大和の朝は茶粥で明ける」と言われていた程、昔の奈良では朝食として
よく食べられていた「茶粥」。茶粥はその名の通り、お茶で炊いたお粥です。
古い歴史ある茶粥について今回はご紹介します!
【茶粥の歴史】
奈良の郷土料理の1つとして昔から馴染みが深く、「おかいさん」と呼ばれています。
歴史は古く、聖武天皇の時代から食べられていた記録が残っているほど伝統的な料理です。
【茶粥の特徴】
番茶やほうじ茶でお米を炊いたものが一般的ですが、家庭や店舗によって
緑茶で炊いたりと、お茶の種類によって味の違いを楽しむこともできます。
また、茶粥は普通のお粥よりも粘り気が少なく、柔らかくなりすぎないように
火加減を調整しているため、さらさらとした口当たりが特徴です。
お粥は「十徳」と言われるほど効能がある食べものと言われています。
1.「色」顔色、肌つやを良くする。
2.「力」体力をつける。
3.「寿」寿命を延ばす。
4.「楽」食べすぎず胃にやさしいので体が楽になる。
5.「詩清弁」頭の働きが良くなって、弁舌も流暢になる。
6.「宿食除」胸やけがしない。
7.「風除」風邪をひかない。
8.「飢消」空腹を癒す。
9.「渇消」のどの渇きを癒す。
10.「大小便調適」お通じが良くなる。
さらにお茶には血行を良くしたり、脂肪を分解したり、風邪予防になったりと
健康に良い作用があるので、お粥とお茶両方の効能を得られる茶粥を食べて
健康的な1日のはじまりにしましょう♪