九州の食べんといかんばい~鹿児島編~ 「地鶏の鶏刺し」
鶏肉を生のまま食べる「鶏刺し」、皆さん口にしたことはありますか?
鶏の生食は、鹿児島県と宮崎県の一部でしか見られない珍しい食文化。特に鹿児島の「地鶏の鶏刺し」は、絶品なんです!
鹿児島では江戸時代から自宅で鶏を飼う習慣があり、お祝いの席ではその鶏をさばいて振る舞うという文化がありました。その歴史から現在も養鶏が盛んで、産出額は全国トップクラスを誇ります。
普通の鶏肉と地鶏の違いは、なんといっても歯ごたえではないでしょうか。地鶏は気性が荒いため、ケージの中で育てることはしません。自然に近い環境でのびのびと飼育することにより、ストレスがかからず良質な肉になるんです。その甘みと色合い、弾力は格別!
鶏刺しは1つの皿に色んな部位が盛られていることが多いので、それぞれ味の違いが楽しめます。もも肉はジューシーで噛めば噛むほど旨味が口の中に広がり、むね肉はしっとりやわらか。レバーはねっとりとろけるような口当たりが特徴です。
そして、合わせるのはもちろん鹿児島の醤油!鹿児島の甘い醤油と鶏刺しが抜群にマッチします。わさび、おろし生姜、おろしにんにくもご一緒に。
近年、肉の生食に関して規制が厳しくなっている中、鶏刺しに抵抗を感じている方も多いのではないでしょうか。食用の鶏肉にはカンピロバクターという菌が入り込むことがありますが、衛生的に処理することを法律により定められています。
また、鹿児島県では処理施設に厳しい基準を設けており、クリアした施設のみが製造販売を許されています。さらに、新鮮な肉の表面を炙ったり、沸騰した湯にくぐらせたりと殺菌を徹底。こうして安全な鶏刺しは、飲食店やスーパーで手にすることができるのです。
本場の鹿児島で食べることが難しい場合は通信販売を行っている店も多いので、チェックしてみてはいかがでしょうか♪