魚屋さんやお寿司屋さんで見かける「はまち」「ぶり」「かんぱち」。
行くと必ず頼むという方も多いのではないでしょうか。
見た目がそっくりな「はまち」「ぶり」「かんぱち」の違いってご存知ですか?
大きな違いとして「はまち」「ぶり」は同じ魚、「かんぱち」は別の魚なんです!
スズキ目アジ科ブリ属 | |||
はまち / ぶり | かんぱち | ||
サイズ | 40~60㎝ | 80㎝以上 | 80㎝以上 |
旬 | 年中 | 冬 | 夏~秋 |
味 | 脂がのっている | あっさり |
「はまち」「ぶり」「かんぱち」はアジ科ブリ属の魚ですが種類が違います。
「ぶり」はいわゆる出世魚で「はまち」は「ぶり」の成長途上の呼び名です。
ちなみに「かんぱち」も出世魚で大きさによって呼び名が変わります。
>>>はまちって?
ぶりの成長途上(大きさ40~60㎝)の呼び名。
実は「はまち」という名前は関西・九州での呼び名というのはご存知でしたか?
関東圏では「いなだ」と呼ばれているそうです。
また、大きさに関わらず養殖されたものをはまちと呼ぶこともあり、
特に関東圏では養殖されたぶりのことをはまちと呼ぶことが多いそうです。
はまちは養殖が盛んで通年で流通しているほど。
はまちの脂には不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)や
DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。
特に養殖はまちのEPAの含有量は魚介類の中でもトップクラス!
血中コレステロールや中性脂肪を減らし、生活習慣病を予防したり、
血液の流れを良く効果もあるそうです。
>>>ぶりって?
大きさによって呼び名が変わる出世魚。最終形(80㎝以上)の呼び名。
成長段階でいくつも呼び名があることから有名な出世魚として知られています。
もちろん、ぶりの脂にも不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)や
DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。
また、ぶりの旬は冬で、稚魚の時に群れをなして北海道まで北上し、
秋ごろ日本海側を南下します。この頃に獲られるぶりを「寒ぶり」と呼びます。
「寒ぶり」は産卵のためにたっぷり栄養を付け、脂がのり美味とされています!
一概に寒ぶりと言っても、漁獲された地域によって呼び名が変わるのですが、
その中でも富山県の氷見で獲れる寒ぶりを「氷見寒ブリ」と呼び、特に人気なんだとか。
>>>かんぱちって?
アジ科ブリ属の一種で出世魚。最終形(80㎝以上)の呼び名。
かんぱちはかつお等と同じように群れで行動する回遊魚で、釣りでは人気の魚。
日本では味の良さから天然物は高級魚として扱われています。
また、はまち・ぶりと同様に不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)や
DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。
かんぱちの旬は夏~秋頃。
かんぱちは、はまち・ぶりに比べて脂が少なめでクセがないと言われています。
張りが強く歯ごたえの良い、あっさりとした味わいなので日本人に好まれるのだとか。
ちなみにかんぱちを漢字で書くと「間八」となり、眉間の模様が数字の「八」に
見えることから名付けられました。
>>>まとめ
同じアジ科ブリ属の魚で見た目がそっくりな魚を今回は
比較して紹介しました!お寿司屋さんでよく見かける魚ですが
明確な違いを知らずに食べていた気がします。
そっくりな魚ですが、それぞれ旬が違うので時期によって
旬なものを選んで料理してみようと思います!やっぱり冬はぶり大根ですかね♪