北陸の食べてみられ~福井編~ 「ボルガライス」
ボルガライスはオムライスの上にカツをのせ、ソースをかけた洋食です。オムライスの中身は決まっておらず、チャーハンやピラフのこともあります。また、かけられるソースもドミグラスソース、トマトソース、中華風あんかけ、カツもトンカツではなくメンチカツだったりと提供する店ごとに特色あり。
ちなみに、越前市産の食材を3種類以上使ったボルガライスはプレミアムボルガライスと呼ばれるそうです。
オムレツにカツをのせソースをかけるスタイル以外にも、ドリア風ボルガライス、うどんの上にふわふわの卵とカツを乗せる鍋ボルガ、ホットドッグや押し寿司の形状のボルガライスなど多くの種類があります。
越前市内でボルガライスを提供する店は2010年には5店舗で、地元でも2割程度しか知っている人がいない料理でした。しかし、日本ボルガラー協会がボルガライスの普及活動を自主的に行ったことにより、2017年には20店舗にまで増加したんです!すごいスピードですよね。
【名前の由来と発祥】
ボルガライスは、武生市内の洋食店・うどん店などでは定番メニューとして1980年以前からあり、地元の人たちにとっては当たり前の食べ物でした。ただ、名前の由来や発祥店などについてはっきりとしたことはわかっていないんです。名前はロシア西部のボルガ川流域の町で「この料理によく似た物を見た」という情報から『ボルガライス』と名付けたという説もありますが、定かではありません。他にはイタリアの地名に由来する説もあり、謎多きグルメなのです。
【商品化】
過去には、北陸限定で大手コンビニエンスストアで商品化されたことがあります。更に、オタフクソースより「ボルガライスソース」が発売されたり、山崎製パンよりボルガライスをイメージした「ランチパック」が商品化されたこともあるんですよ。ボルガライスの人気の高さがうかがえますね。
福井へお越しの際は、自分好みのボルガライスを見つけてみてくださいね!