九州の食べんといかんばい~佐賀編~ 「嬉野温泉湯豆腐」
佐賀県の嬉野温泉は「日本三大美肌の湯」の一つとされ、全国からたくさんの観光客が訪れます。そんな嬉野温泉の名物は、なんといっても「嬉野温泉湯豆腐」です。ただの湯豆腐だと思ったら大間違い!他とは一味違う、ここでしか味わえない絶品湯豆腐なんです。
一般的な湯豆腐はお湯で豆腐を煮込みますが、嬉野温泉湯豆腐はお湯ではなく嬉野温泉の温泉水で豆腐を煮込むんです。そして、見た目にも大きな違いが。煮込んでいるうちに豆腐は溶け出し、温泉水は豆乳のように白く変化していきます。
溶けた豆腐は角がなくなり、まろやかでとろとろの食感!一般的な湯豆腐では感じられない濃厚な味わいです。豆腐が溶け出た温泉水も、深いコクがありながらやさしい味わいで、最後まで飲み干したくなるスープになります。
なぜ豆腐はとろける?
その秘密は、温泉水の成分に関係があります。嬉野温泉はナトリウムを多く含む重曹泉です。この弱アルカリ性のお湯のおかげで皮膚の表面が軟化し、角質化したお肌をツルツルとなめらかにしてくれます。そしてこの成分が豆腐に含まれるタンパク質を分解するため、やわらかくとろとろになるわけです。
温泉湯豆腐の鍋には、白菜やにんじん、えのきなどの具材も入れて楽しみます。豆腐同様、野菜たちもとろとろにとろけて絶品です。鍋のシメは、やっぱり雑炊!いろんな具材がとろけたスープにからむご飯は、まるでリゾットのように濃厚でまろやか。最後までぺろりと食べられちゃいます。
嬉野温泉水は、胃腸や肝臓などの機能を活性化してくれる効果もあるそうです。お肌もツルツル、そして体も健康になれる嬉野温泉、ぜひ訪れてみては?日頃の疲れを癒やしたあとは、温泉湯豆腐を堪能してください!