北陸の食べてみられ~石川編~ 「小松うどん」
小松うどんは、麺は細めで程よいコシがあり、つるつるしこしことしたのど越しの食べやすいうどんです。石川県小松市で提供されています。
【特徴】
霊峰白山の伏流水が、細く程よいコシのある麺と透明感のある出汁を作っています。
ウルメ、ムロアジ、サバなどの雑節と昆布を合わせ、地元の醤油で色薄く作る出汁は、具の旨味を引き立てています。
アレンジは様々で、肉うどんにしたりいなりうどんにしたり、暑い夏には冷やしうどんで食べるのもオススメ!
そして、原材料にもこだわりあり。
麺には小松産小麦を一部使用しており、地産地消に取り組んでいます。
麺が少し飴色がかっているのは、小松産小麦の自然な色なのだそう。
【歴史】
江戸時代、小松うどんは身分の高い人への贈答品などにも用いられていました。
その為、一般的には足で踏んでいた工程を手作業で行い、その分加水を多くするなど、手間暇かけて作っていました。
江戸時代宝暦5年(1755)の『御国御目付衆江御答帳(おんくにおんめつけしゅうへおんこたえちょう)』という書物によると、幕府の巡見使に加賀藩の名物を聞かれたら、金沢の象眼鐙(ぞうがんあぶみ)と染手綱(そめたづな)、小松の長機二重堅絹(ふたえかたぎぬ)と干饂飩(かんうどん)を答えることになっていたそうです。
小松うどんの人気の高さがわかるエピソードですよね。
また、あの松尾芭蕉が称賛したという逸話も残されています。
【現在】
小松うどんはこれまで多くのグルメイベントに出店し、数々の成果を納めてきました。
「全国ご当地うどんサミット」ではグランプリ、準グランプリを2年連続受賞している他、県内グルメイベントの味部門でも1位を獲得しています!
このように、小松うどんは昔から今まで永く愛されているうどんなのです!
300年以上もの間地元で食べ継がれる絶品うどん、ぜひ一度食べてみてくださいね。