北陸の食べてみられ~新潟編~ 「わっぱ飯」
「わっぱ」とは、薄い杉の板を丸くした箱で、もともとは弁当箱として使われていました。
保湿性や抗菌性に優れているので近年海外でも注目され、東北地方で作られる「曲げわっぱ」はヨーロッパなどでも高い価格で売られています。
このわっぱに、出汁で炊き上げたご飯、鮭やイクラなど新潟の食材を乗せてホカホカに蒸した料理が「わっぱ飯」。
新潟の多くの人から愛される郷土料理です。
新潟といえば、コシヒカリをはじめとしたお米の一大名産地。
そんなおいしいお米と、旬の食材の味を活かしたあっさりとした味わいが特徴です。
特に蒸したては、目の前に出された瞬間に出汁と食材の香りが広がります。
色鮮やかな具材の見栄えもよいので、まさに五感で楽しめる料理なんです。
ちなみに、わっぱ飯が食べられている地域は新潟以外にもあります。
盛りつけられる具材やお米の種類は地域により異なり、その場所の特色が色濃く反映されています。
新潟と同じくらい有名なのは、福島県のわっぱ飯。
こちらは、魚介よりも山菜やきのこなどの山の幸を使ったものが多いのが特徴です。
地域によって盛りつけが変わるのはとても面白いですよね!
ぜひ、食べ比べしてみてください。