九州の食べんといかんばい~大分編~ 「カボス」
魚料理や肉料理に少量加えるだけで、ワンランク上の風味に変えてくれる「カボス」。なんと生産量の96%は大分県で生産されているというデータも!
九州はもちろん、西日本では比較的なじみのあるカボスですが、全国的に見るとまだまだその存在を知らない地域もあるようです。皮、実、果汁まで余すところなく使え、加えて栄養も満点の大分県産カボスをご紹介します。
カボスの一番の特徴といえば、やはり香りです。カボスは漢字で「香母酢」と表し、“(母のように)やさしく香る酢”と言われるほど。柑橘類特有のツンとくる酸味がカボスにはなく、やさしい香りと甘みが特徴です。食材の味を酸味に消されることがないため、素材の良さを引き立たせてくれる優秀果実なんです。
カボスはクエン酸をはじめ、ビタミンCやリンゴ酸、グリコール酸など多くの栄養素を含んでいます。クエン酸といえばレモンがおなじみですが、実はカボスにはレモンの2倍のクエン酸が含まれていて、カボス1個分の果汁で1日の摂取目安量がまかなえてしまうんです!クエン酸は胃液の分泌を正常にするので、胃の調子が悪かったり、食欲不振のときなどに効果が期待できます。
もちろん美容にも◎!皮脂の酸化を抑えることでシミ・シワ予防、紫外線による肌老化の防止、肌にハリと弾力を与えてくれるなど、嬉しいことばかりなんです!
大分の人々はカボスをどのように活用しているのでしょう?実は、“なんにでもかける”人が多いのだとか。焼き魚や揚げ物などにはもちろん、お酒好きなら焼酎やハイボール、日本酒にも。なんと味噌汁にもひと絞りされる方が多いらしく、これが意外と合うそうなんです。
大分の人々に欠かせないカボス、初めて知ったという方はぜひ覚えてください♪