子どもから年配の方まで幅広い層に愛されている「カレーうどん」と「カレー南蛮」の違いをご存知でしょうか。「呼び名が違うだけで、カレー味のつゆに入ったうどんでしょ?」と思われる方も多いかもしれません。
カレーうどん | カレー南蛮 | |
---|---|---|
麺 | うどん | 蕎麦 |
具材 | 玉葱 | 長葱 |
発祥 | 東京・早稲田の蕎麦屋「三朝庵」と いわれる | 東京・麻布の蕎麦屋「朝松庵」と いわれる |
詳しいことは後述しますが、「カレーうどん」と「カレー南蛮」はそもそも麺の種類が違うので、別の食べ物なんです!具材はお店によって様々ですが、基本の具材は玉葱と長葱であるという違いもあるんですよ。
>>>カレーうどんって?
和食店や麺類を提供するお店などで食べられるほか、専門店もたくさんある「カレーうどん」。文字通りカレー味のうどんです。
カレーそのものが日本へ伝えられたのは明治時代、大衆まで広まったのは大正時代頃だったそうです。このカレーを使って「カレーうどん」を生み出したのは、東京の早稲田にある老舗の蕎麦屋「三朝庵」だったと言われています。惜しまれつつも2018年7月末に閉店してしまいましたが、カレーうどんだけでなくカツ丼の発祥のお店でもあったそう。
「カレーうどん」の具材は、もともと玉葱がベーシックだと言われていましたが、地域やお店によって千差万別です。油揚げが入ったり人参が入ったり、肉ひとつとっても、鶏肉・牛肉・豚肉と、実に様々なんですね。うどんを食べ終わった後も最後までカレーつゆを食べられるように、白ご飯を出してくれるお店もあるようです。
>>>カレー南蛮って?
現在では「カレー南蛮」というと、うどんか蕎麦かを選ぶお店が多いですね。注文する側も、「カレー南蛮イコールうどん」だと思っている人は少なくないはず。
そもそもカレー南蛮は、カレーうどん同様、明治時代に日本で誕生した食べ物。東京の麻布で店を営む老舗蕎麦屋「朝松庵」が考案したメニューだと言われています。
当初は「カレー南蛮蕎麦」というのが正式名称でした。なぜ名前が「カレー蕎麦」ではなく「カレー南蛮蕎麦」なのかというと、“南蛮”という言葉が“葱”を指しているから。現在でもカレー南蛮には斜めに切った長葱が入っていることが多いですよね。
>>>まとめ
カレーうどんとカレー南蛮の大きな違いは、麺がうどんか蕎麦かということと、玉葱を使用しているか長葱を使用しているかのどちらかということです。ですが、近年その違いはどんどん曖昧になってきています。
お蕎麦屋さんで注文する際は、これらの違いに気を付けて頼んでみても面白そうです。