不足すると大変!「鉄」の大切な役割
体内でさまざまな役割を果たしている鉄。
その60~70%は血液に含まれるヘモグロビンの成分として、20~30%は肝臓や脾臓、骨髄などに貯蔵鉄として蓄えられています。
血液が体のすみずみまで酸素を運搬したり、筋肉が収縮したり、コラーゲンを合成したりするのを助ける働きがあります。
さて、そんな鉄が不足した場合、一体どんなことが起こるんでしょうか?
鉄が不足すると起こること
その1:全身の組織が酸欠になり、疲れやすくなる「鉄欠乏性貧血」に
体内の鉄が不足するとヘモグロビンを順調につくることができず、酸素の運搬や、老廃物である二酸化炭素の回収が滞ってしまいます。すると全身の組織が酸欠状態になったり、二酸化炭素がたまってしまいます。
そして、この状態が続くと「鉄欠乏性貧血」に。
「鉄欠乏性貧血」になると、疲れ・だるさ、肩こり、動悸・息切れ、めまいや頭痛などの辛い症状が引き起こされます。
その2:シミやシワ、抜け毛の原因に
「鉄欠乏性貧血」はご存知の方も多かったと思いますが、なんと鉄不足は美容にも影響するんです!
鉄不足により血液中のヘモグロビンが少なくなると、皮膚や粘膜の赤みがなくなり、顔色が悪くなってしまいます。
肌への酸素供給量が減って肌の新陳代謝が低下することで、なんとシミもできやすい状態に。
また、鉄は肌の潤いを保つ「コラーゲン」の合成にも必要不可欠。その為、鉄が不足するとコラーゲンが合成できず、シワができやすくなります。
鉄不足、恐るべし…。
このくらいにしておきたいのですが、美容への悪影響はまだまだあるんです。
鉄不足により体内の酸素が少なくなると、髪の毛まで栄養が行き渡りません。その結果、髪の毛が細くなったり、抜け毛が増える可能性も…。
更には、爪にも影響が。
スプーンのように反り返ったり、弱くなってはがれたり、溝ができて凸凹になってしまうんだそう。
鉄は、美容と健康に欠かせない栄養素なんですね。
どんな食材に含まれているの?
鉄の一日の目安摂取量は約6mg。
女性の場合、月経時は約10mgが必要です。
多く含んでいる食材はレバー、ほうれん草、小松菜、豆腐、大豆、ごま、ダークチョコレートなど。
中でもオススメなのは、ごま。
おおさじ1杯で約1.3㎎も鉄を含んでいます。ごはんやサラダに振りかけて食べられるので、手軽に摂取できそうですね。
元気の源になるだけでなく、美容にも大きく関係している鉄。
食事バランスが偏りがちな方は、サプリメントもお勧め。
しっかり摂って健やかな毎日を手に入れましょう!
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