九州の食べんといかんばい~宮崎編~ 「都農ワイン」
人口1万人ほどの宮崎県都農町(つのちょう)という町で作られる「都農ワイン」は、独特の香りと穏やかな味わいで人気を誇っています。
きっかけは1989年、町おこしのためにワイン作りが始まりました。しかし、都農町は高気温で雨量も多く、さらには台風の被害も受けやすいため、ぶどう栽培には適していない土地と言われていました。そこで、まずは土壌改良から着手します。
火山灰性の土地でミネラル分が少ないことから、生ゴミと鶏糞を主成分とした堆肥を使い、ぶどうが元気に育つミネラル分の高い土壌が手に入るようになりました。また、排水性の優れている「黒ボク土」を使用することで、雨が多い地域性の弱点をカバーしました。
こういった土壌づくりに成功し、現在ではたくさんのワイン用ぶどうの栽培が行われています。都農ワインは、この地元産のぶどうのみを使用して作られており、ぶどうによって醸造方法を変えるこだわりよう。
生産者達の努力の甲斐もあり、イギリスで毎年発行されているワインの専門書「ワインレポート(WINE REPORT)」の「もっともエキサイティングなワイン100選」に都農ワインは選ばれています。他にも、イギリスで開催される「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」では、都農ワインの2つの銘柄が受賞し、アジア最大級の国際ワインコンクールでは、都農ワインの6つの銘柄が受賞するなど、国内外でたくさんの賞を受賞しています。
外国に比べるとまだまだワイン醸造の歴史が浅い日本において、これは大変な偉業です。日本を代表するワインと言っても過言ではないでしょう。
都農ワインは通販でも購入でき、値段も手頃な価格から販売されています。甘口から辛口、白ワインや赤ワイン、ロゼやスパークリングまで様々な種類があるので、きっとあなた好みのワインが見つかるはず!ぜひ召し上がってみてください!