九州の食べんといかんばい~熊本編~ 「豆腐の味噌漬け」
熊本県の東南部地方に伝わる郷土料理に、「豆腐の味噌漬け」というものがあります。その名の通り、豆腐を味噌に漬け込んだものなのですが、ねっとりとした口あたりになり、まるでチーズのような味わいになります。
その歴史は古く、約800年前から伝えられてきました。言い伝えによると、源氏との戦いに敗れた平家の落人が、逃げながらの貧しい生活の中で、保存食として作られたのが始まりといわれています。
古くより焼き畑農業が行われていたこの地域では、焼き畑で収穫できる大豆が主な産物でした。大豆といえば、「畑の肉」と呼ばれるほど高タンパク質なのはご存知ですよね?他にもビタミンを豊富に含み、アミノ酸のバランスにも優れた大豆は、まさに生き抜く術として先人たちが注目した食材でした。
味噌漬けというと、面倒くさいというイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、実はとても簡単に作れるんです!
①木綿豆腐をキッチンペーパーで包み、重しを乗せて一晩水切りをします。(※ここでしっかり水切りをしないと失敗します!)
②味噌にめんつゆとすりおろし生姜を入れて混ぜ、タレを作ります。
③水切りした豆腐にまんべんなくタレをぬります。
④タレをぬった豆腐をキッチンペーパーに包み、冷蔵庫で1~2日漬け込んだら完成です。
意外と簡単ですよね!淡白な豆腐にしっかりと味がつき、前述の通りチーズのような食感になるので、お酒のつまみにピッタリ!日本酒とワインが相性◎また、ご飯のお供やパンにぬっても美味しいですよ!
熊本の販売店では、ゆず味やしそ味、唐辛子味など、様々な味が販売されています。日持ちもするので、お土産として大人気です♪