土用の丑の日に食べられることが多いうなぎと、夏場に旬を迎えるあなご。見た目も良く似た「うなぎ」と「あなご」には、どんな違いがあるかご存知でしょうか?
うなぎ | あなご | |
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分類 | ウナギ目ウナギ科 | ウナギ目アナゴ科 |
生態 | 淡水魚 | 海水魚 |
見た目 | 背は黒色、腹は黄色、尾は丸い形 | 全体的に薄茶色、側面に白い斑点、尾は尖った形 |
栄養と味 | あなごに比べ約2倍の脂質があり、こってりとした味 | うなぎに比べ低カロリーでさっぱりとした味 |
旬 | 冬場 | 夏場 |
うなぎもあなごも、実は同じウナギ目。ですが、うなぎはウナギ科、あなごはアナゴ科の魚なので、まったく違う魚なんです!
>>>うなぎって?
うなぎは淡水魚ですが、実は産卵場所は海!孵化をした後に海から川に上ってきます。また、うなぎは犬とおなじくらい嗅覚が優れているといわれており、釣りの際は集魚剤ではなくミミズなどを使うことが一般的だそう。
天然のうなぎは秋頃から冬眠に向けて栄養を蓄え始めるため、本来の旬は秋から冬とされています。夏場の天然うなぎは痩せていて、脂が乗っていない状態なんです。養殖のうなぎは通年を通しておいしくいただくことがきますよ。
うなぎには体にいい栄養素がいっぱい!エネルギー代謝に関わり、かつ、疲労回復に役立つビタミンB群や、免疫力を高め、夏風邪などの感染症を予防する効果も期待できるビタミンAなどが豊富に含まれています。
また、脂質を多く含むために脂っぽくこってりした味が特徴のうなぎ。それを活かして蒲焼きにしたり、うな丼にしたりしていただくのがおすすめです。
ちなみに2019年の土用の丑の日は、7月27日となっていますよ!
>>>あなごって?
あなごは一生を海で過ごす魚です。日本全国各地に生息しているので、身近な魚のひとつだと言えます。
あなごも餌が豊富になる冬の方が脂が乗るのですが、うなぎと違ってあなごは淡泊な味わいが好まれる傾向が強いため、さっぱりといただける夏が旬だとされているんです。
脂質やビタミン類はうなぎよりも少ないあなごですが、たんぱく質やミネラル類はうなぎと同等かそれ以上!あなごも栄養価の高い魚なんです。また、うなぎより安価で手に入れることができる点も魅力的ですね。
うなぎに比べ脂質が少ないあなごは淡泊な味が特徴なので、天ぷらやお寿司などで食べるのがおすすめです。
>>>まとめ
味わいが違うので、例えばあなごをうなぎの代わりにする、というようなことは難しいですが、うなぎもあなごも栄養価の高い魚!好みの味で選ぶ他に、自分の体に不足している栄養素を考えて、うなぎとあなごのどちらを食べるか考えるのもよさそうですね。