九州の食べんといかんばい~宮崎編~ 「宮崎牛」
あまりお肉に詳しくない方でも、一度は「宮崎牛」というブランド牛を聞いたことがあるのではないでしょうか。ここ数年で宮崎牛は全国的に有名になり、国内に留まらず海外にも高級肉として輸出されています。
まず、宮崎県で生産される和牛が全て宮崎牛と呼ばれるわけではありません。県内で生産された和牛は一般的に「宮崎産牛」と総称されており、宮崎牛にはしっかりとした定義が定められているんです。
日本食肉格付協会の国家資格を持った検査員が行う格付け検査において、宮崎県内で生まれて飼育された黒毛和牛のうち、肉質等級が4等級と5等級にランク付けされた2種のみが「宮崎牛」を称することができます。
この肉質等級は、【脂肪交雑(さし)】【肉の色沢】【肉の締まり及びきめ】【脂肪の色沢と質】の4項目から判定し、1等級から5等級までランク分けされます。
以前は、3等級から5等級までの3種が宮崎牛とされていました。しかし2005年より規定が見直され、上位2ランクまでという、より厳しい判定基準になったのです。
和牛のオリンピックといわれ5年に一度開催される、全国和牛登録協会主催の「全国和牛能力共進会」で、宮崎牛は第9回、第10回、第11回大会の見事3連覇を達成!第9回大会では、種牛、肉牛部門の両部門で内閣総理大臣賞を受賞し、ダブル受賞は同品評会史上30年ぶりという快挙でした。
和牛日本一を3連覇したという史上初の偉業はメディアでも多く取り上げられ、宮崎牛の名が全国に広まるきっかけにもなりました。
牛はとてもストレスを感じやすい動物ですが、自然豊かで広大な土地を持ち、温暖な気候の宮崎でのびのびと育った宮崎牛の肉質は格別です。身が締まっているのに柔らかく、均等に入った美しい霜ふり。口の中でとろけるお肉からは、じゅわ~と肉汁の旨みが溢れます!
通販でも購入可能なので、贈り物や大切な記念日、自分へのご褒美になど、ちょっと贅沢してみませんか?