北陸の食べてみられ~富山編~ 「氷見のうどん」
富山県の名物「氷見のうどん」。平たくて細い麺ですが独特の強い腰と粘り、餅のような感触と風味、そしてのどごしの良さが特徴なのですが、これは一般的なうどんとは違う製法で作られることで生まれるんです!
うどんの製法は、「手打ち」と「手延べ」という2つの製法があります。「手打ち」は足で踏み込み、おそばのように生地を薄く平たく伸ばし、生地を畳んで包丁で切る製法のことです。うどんの製法というと、手打ちをイメージする方が多いでしょう。それに対して「手延べ」は、練って寝かせた生地を細く延ばして好みの長さに合わせて切る製法のことです。
では氷見のうどんはどちらの製法で作られているのかというと、実はどちらの製法も使っているうどんなんです。生地をつくる工程で、まるで手打ちの工程のように、手でこねたり足で踏んだりを何度も繰り返してから、生地を伸ばしていきます。手延べは手打ちと比べてとても手間がかかる製法のために生産量が少なく、氷見のうどんは、長い間「幻のうどん」と呼ばれていました。しかし現在では、氷見市にある3社の製造元が製麺・販売に力を注ぎ、手軽に食べられるようになったのです。
香川県の讃岐うどん、秋田県の稲庭うどんと並んで日本3大うどんと呼ばれることがある氷見のうどん。そのつるっとしたのどごしを是非堪能してみてくださいね!