あらゆる料理に欠かせない「白ごま」と「黒ごま」、この違いを考えてみたことはありますか?色が違うだけで、結局は同じごまだと思っていませんか?
白ごま | 黒ごま | |
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栄養 | 脂質が多い、セサミンが多い、アントシアニンを含まない | ポリフェノールが多い、カルシウムが多い、アントシアニンが含まれる |
味 | 控えめな味で、わずかな甘みがある | 香りとコクが強く、白ごまに比べると主張がある |
用途 | 他の食材を活かせるので、あらゆる料理に合う | 香りが強く香ばしいので、他の食材にも負けない |
結論から言うと、白ごまと黒ごまは植物学的には同じ品種です。そのため、栄養成分はほぼ同じ。しかし、「皮の色が違う」という大きな違いから、一部の栄養素や風味に違いが見られます。
>>>白ごまって?
白ごまは、黒ごまに比べて皮が白く、薄いのが特徴です。その特徴が、栄養面の特徴にもつながっています。つまり、白ごまは黒ごまに比べ「脂質(リノール酸やオレイン酸)が多い」「セサミンが多い」「アントシアニンを含まない」のです。
リノール酸やオレイン酸には、動脈硬化や肥満を予防したり、血中コレステロールを下げたりという働きが期待できます。ちなみに、脂質が多いことを利用し、ごま油は白ごまから作られているんですよ。
また、白ごまは黒ごまに比べて、わずかに甘みがあり、控えめな味です。あらゆる料理に合う万能さがあり、その風味を生かして和え物や調味料などに多く用いられる傾向があります。
>>>黒ごまって?
黒ごまは、白ごまに比べて皮が黒く、厚いのが特徴です。よって、黒ごまは白ごまに比べ「ポリフェノールが多い」「カルシウムが多い」「アントシアニンを含む」という特徴につながっているんです。
ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれているため、抗酸化作用が期待できます。特にアントシアニンは目の機能回復に働きかけてくれる栄養素で、飛蚊症に良いとも言われています。
黒ごまは白ごまよりも香りとコクがある、やや主張の強い味です。他の食材と合わせても風味が負けないので、味に癖のある野菜との相性も良いです。黒ごまの香りや味を生かしたクッキーやプリンなどにも合います。
>>>まとめ
小さな見た目に反して、豊富な栄養を持つごま。一日で大さじ2杯のごまを食べれば健康にも良いと言われています。色々な料理で使い分けて、積極的に食べてみてください!