北陸の食べてみられ~富山編~ 「とろろ昆布おにぎり」
これから暖かくなる季節、お花見などの行楽弁当にピッタリなのがおにぎりですよね!
実は富山ではちょっと変わったおにぎりが人気なんです。それは「とろろ昆布おにぎり」!
とろろ昆布は具としてご飯の中に入っているのではなく、海苔の代わりとしておにぎりにたっぷり巻いています。富山ではスーパーやコンビニなどで売られているほどの定番おにぎりなんですよ。
ひと口頬張れば昆布の旨味が口いっぱいに広がってとっても美味しい!作りたては昆布がふんわりとしているのですが、ラップ等でくるんでおくと昆布が水分を含んで、少ししんなりして口当たりが滑らかになります。
なぜ富山でとろろ昆布おにぎりが広まったのか…?
実は、富山はとろろ昆布の消費量が日本トップクラス!富山県民にとってとろろ昆布はとても身近な食材であり、おにぎり以外にも様々な郷土料理に使われてきました。
しかし、富山は昆布の生産地ではありません。昆布の主な生産地は北海道。なのになぜ消費量が日本一なのでしょう?
実はその昔、富山は北海道から昆布や海産物を運んできた北前船の中継地のひとつだったので、北海道から良質な昆布などが運ばれてきました。
さらに1800年代ごろに富山から北海道へ多くの人が移住したことも、富山に多くの昆布がもたらされる要因となったのです!