北陸の食べてみられ~福井編~ 「越前ガニ」
全国のズワイガニの中でもトップブランドとして有名な「越前ガニ」は、福井県で水揚げされたズワイガニのことです。越前漁港を筆頭に、三国港・敦賀港・小浜港が越前ガニの水揚げ港となっており、福井県随一の水揚げを誇る越前町は、まさに本場の町で知られています!
福井県(越前)におけるズワイガニ漁の歴史は国内で最も古いといわれ、江戸時代には幕府に供する領地内産物の1つだったのです。
「越前ガニ」の証とは…?
今では当たり前となったタグ付きブランドガニ、実は越前町が発祥の地といわれています。
越前ガニのハサミの腕には黄色いタグが付いており、「越前ガニ」のマークと水揚げ港名が書き込まれています。このタグは、越前町漁協が越前ガニのブランドを守ろうと1997年に付け始めました。そして翌1998年には福井県漁業協同組合連合会が、県内の港に水揚げされるすべての越前ガニに「識別マーク」を取り付けたそうです。その背景には、「越前ガニ」と称して流通するカニの中には県外産や外国産も少なくなく、漁業者から対抗策を求める声が上がっていたからなのです。
このタグ、今では越前ガニ以外のブランドカニにも色違いで付いています。例えば石川県産の「加賀ガニ」は水色、鳥取産の「松葉ガニ」は白色タグが付いています。
ちなみに「ズワイガニ」はオスのみ。メスは「セイコガニ」と呼ばれているんですよ!セイコガニの特徴はなんといってもお腹にある卵。外から見える卵の「外子」はプチプチとした食感が特徴です。そして甲羅の中にある鮮やかな朱色の卵の「内子」は赤いダイヤと呼ばれ、とろけるような旨みがたまらない!食通の間では特に珍重され、人気があるんですよ!