北陸の食べてみられ~富山~ 「寒ブリ」
寒ブリは「富山湾の王者」と言われ、富山の冬には欠かせない特別なご馳走です。日本中で獲れるブリですが、初冬に氷見周辺の富山湾にやってくるブリは産卵前ということもあり脂がたっぷりと乗っていて格別なおいしさ!
では、普通のブリと寒ブリは何が違うのでしょう…?
簡単に言えば、普通のブリは一年中獲れる魚で、寒ブリは冬期に獲れるブリのことです。
さらに富山県の氷見(ひみ)市では、氷見魚ブランド対策協議会が判定した期間に富山湾の定置網で捕獲され、氷見漁港で競られた6㎏以上のブリを『ひみ寒ブリ』と言います。
ひみ寒ブリは、脂ののりがよく、他産の寒ブリよりも高値で取引されます。そのため、1匹に1枚ずつ販売証明書が発行され、専用箱に入れて出荷されるほどのブランド魚となっています。
氷見市で寒ブリ漁が盛んな理由は天候や地形の他に、その漁の方法にあると言われています。氷見市は定置網漁という漁法の発祥の地として、なんと400年ほど前から技術と歴史が受け継がれています。定置網漁とは、文字通り海中の定まった場所に網を設置し、回遊する魚群を誘い込む方法。現在、氷見沖には大小45箇所の定置網が操業して、豊富な水揚げ量を誇っているんですよ!