関西の食べなあかんやん~和歌山編~ 「金山寺味噌」
なめ味噌って聞いたことありますか?調味料としてではなく、おかずや酒の肴としてそのまま食べる味噌の呼び方で、そのうちの一つが主に和歌山で生産されている「金山寺味噌」なのです。
調味料として使う味噌の材料が米、麦、豆などであるのに対して、金山寺味噌はそれらに加えて野菜などから作られるのが大きな違いです。材料が違うために熟成させる期間も異なり、調味料としての味噌が4~6ヶ月必要であるのに対し、金山寺味噌は1~3ヶ月という短さ。
金山寺味噌は、鎌倉時代に宋から戻ってきた僧・心地覚心が持ち帰って伝えた「径山寺味噌(きんざんじみそ)」が起源だと言われています。2008年には、和歌山県の根来寺旧境内から約430年前の金山寺味噌が見つかったそう!歴史とロマンを感じますね。
金山寺味噌のおいしい食べ方をご紹介♪
ストレートに、ほかほかの白米と一緒に頬張るのも非常においしいのですが、冷やしたキュウリなどの野菜につけて食べるのも、生ビールとの相性もピッタリなので特に暑い季節にはおすすめです。おにぎりに塗って味噌焼きおにぎりにするのも、作りやすいのでいいですね。また、マヨネーズと金山寺味噌を混ぜて作るタルタルソースも絶品!
他にも、豚肉を金山寺味噌に漬け込んで焼くのも味噌のコクが豚肉に絡んで非常においしいです。それを細切れにして金山寺味噌で味付けした焼きそばに混ぜれば、口の中が旨みの嵐になること間違いなし!またはシンプルに、冷奴に乗せても合うんです。刻んだネギやおろした生姜と一緒に金山寺味噌を冷たい豆腐に乗せて口に運べば、味噌のコクと甘味が淡泊な豆腐の味を引き立ててくれます。あなたの常備菜の一つとして、ぜひご活用ください!