北陸の食べてみられ~福井編~ 「へしこ」
みなさんは「へしこ」をご存知ですか?
へしこは魚をぬか漬けにした福井県の伝統食品です。江戸時代の中期には、魚を長期保存するための保存食として作り始めていたといわれています。イワシやイカ、フグなどの「へしこ」もありますが、現在ではサバのへしこが最も多く生産されています。
ぬかを軽く落とし火で炙るとたちまち豊潤な香りが漂い、ひと口食べればその独特な旨味にやみつきになること間違いなし!ご飯のお共にしたり、お茶漬けや酒の肴としても人気ですが、その深い味わいからパスタにしても美味しくいただけます。新鮮なものであれば、お刺身で食べることもできるんです!
へしこの名前の由来は2つの説があります。1つは、魚を押し込むことから「へし込む」がなまって「へしこ」になった説。もう1つは、塩漬けにした魚からでる塩汁「ひしお(干潮)」が転じて「へしこ」になったという説です。
2007年12月には日本の農林水産省主催による、郷土料理をテーマとしたイベント「農山漁村の郷土料理百選」の1つに「さばのへしこ」として選定されました!
へしこに含まれる栄養
へしこはサバをぬかで漬けることによって発酵させ、熟成させることで旨味が増します。しかも、生の鯖と比較して旨味成分であるアミノ酸が2.5倍、血圧の上昇を抑える働きがあるペプチドは5倍もの量が含まれていることがわかっています!他にもDHA(ドコサヘキサエン酸)などの健康成分が多く含まれてるので、福井県では、夏バテの食材として食べられることもあるんですよ!