スーパーやレストランなどでよく見る「和牛」と「国産牛」という言葉。みなさんはこの違いについてご存知ですか?「日本で生まれ育った牛のことで、同じ意味でしょ?」なんて思っていませんか?実は「和牛」と「国産牛」はまったく違うものなんです!
和牛 | 国産牛 | |
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意味 | 日本の在来種を元に交配を繰り返して 改良された牛の品種名のこと | 日本国内で飼育された牛のこと |
味 | 脂が多く、ジューシーで柔らかい | 和牛に比べて脂は少なめ |
>>>和牛って?
そもそも日本で買える牛肉は、「和牛」・「国産牛」・「輸入肉」の3つがあります。
「和牛」とは、日本の在来種を元にして交配し、改良された牛の品種名なのです。そして、「和牛」は次の4品種のみ、そして4品種間での交雑種のみを指します。
・黒毛和種(くろげわしゅ)
・褐毛和種(あかげわしゅ)
・日本短角種(にほんたんかくしゅ)
・無角和種(むかくわしゅ)
このように、「和牛」というのは、日本国内で生まれて育てられた牛に限られています。よって、他の品種で「和牛」を名乗ることはできないんです!
ちなみに味の特長は、脂が多くてジューシー、身も柔らかいことが挙げられます。また、飼育に非常に手間ひまがかかることから価格も高めです。
>>>国産牛って?
「国産牛」=「和牛」ではないなら、「国産牛」とは何でしょうか?
「国産牛」とは、日本の国内で飼育された牛のことを指します。つまり、どこで生まれた牛であろうと、どんな品種の牛であろうと、「日本で飼育された期間が最も長く、かつ、日本国内で食肉加工された牛」は「国産牛」というわけです。
例えば、オーストラリアで生まれて12ヶ月飼育された牛が、日本に移されて10ヶ月飼育されたとします。そうなると、その牛は「オーストラリア産」の牛肉と定義されるんですね。その逆であれば、「国産牛」と呼ぶことになります。
味は和牛に比べて脂がやや少なく、価格も和牛より安価で手に入れることができます。
>>>ちなみに輸入肉って?
日本以外で生まれ育った牛を、国外で食肉加工してから日本に輸入した牛肉のことを指します。和牛・国産牛と比べると脂身が少なくヘルシーで、最も安価で売られています。
>>>まとめ
このように、「和牛」=「国産牛」ではないということが分かりました。この違いさえ覚えておけば、次から牛肉を買うときは、「和牛」か「国産牛」かで選ぶという方法も選べそうですね!