寒さの厳しい今日この頃、おでん、すき焼き、肉じゃがといった温かい食べ物がより一層美味しく感じられますよね。そんな料理に欠かせない「しらたき」と「糸こんにゃく」の違いってご存知でしょうか。
しらたき | 糸こんにゃく | |
---|---|---|
原材料 | コンニャクイモ | コンニャクイモ |
発祥 | 関東 | 関西 |
昔の作り方 | 固まりきっていないこんにゃくを、 筒の穴からところてんのように押し出す | 固まった板こんにゃくを細く切って 糸状にする |
太さ | 2~3mmのものが主流 | 5~6mmのものが主流 |
「しらたき」も「糸こんにゃく」も生まれは江戸時代です。原材料は同じコンニャクイモですが、「しらたき」は関東で、糸こんにゃくは関西で作られたものです。2つの違いについてもっと詳しく見ていきましょう!
>>>しらたきって?
しらたきが生まれたのは江戸時代の関東。固まる前のこんにゃくを筒の穴からところてんのように押し出し、お湯で茹で固めて作ったものでした。こんにゃくが穴から出てくる様子が、まるで白い滝のように見えたことから「しらたき」という名前が付けられたそうです。
>>>糸こんにゃくって?
糸こんにゃくが生まれたのは江戸時代の関西。当時は、固まった板こんにゃくを細く切って糸状にしたものでした。現在では関西でも細い穴にこんにゃくを通して製造していますが、昔からの名残で「糸こんにゃく」と呼ばれているそうです。
>>>色で見分けることはできるの?
白いものが「しらたき」、黒っぽいものが「糸こんにゃく」だと思っていらっしゃる方も少なくないかもしれません。しかし、黒いしらたきも白い糸こんにゃくも販売されているのが現状。製造方法も同一になった現在では、「しらたきも糸こんにゃくも基本的には同じもの」なのですが、江戸時代からの呼び名だけが残っているのです。
>>>まとめ
元々は違うものでしたが、時代の移り変わりの中で製法が同じになり、呼び名の違いだけが残っている。それが「しらたき」と「糸こんにゃく」です。
どちらも、低カロリーでヘルシーな上、手軽にボリュームアップができるので様々な料理に使うことができます。
では、例えば、すき焼きに使いたいときはどちらがいいのでしょうか?
しらたきの方がより細くて柔らかめなので、すき焼きの味を染み込ませたいのであればしらたきがおすすめです。すき焼きの具としてボリューム・歯ごたえを求めるのであれば、太めでしっかりとした食感の糸こんにゃくがおすすめです。
色々と試してみて、自分の好みにぴったりなのはどちらか見つけてみてください!